醫王湯 補中益氣湯 補中益気湯 | 日本漢方の初歩と自然の日記2

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岡本玄冶
玄冶目附之書

醫王(補中益氣湯)

大抵此方は陽虚の者に用ひ
滋陰降火湯は陰虚の者に用ゆなり

此の陽虚陰虚の分ちは
脉と眼精とを以て分つ可し

陽虚の者は
如何にも
うっかりとして
眼の見張り精無く
脉は虚大にして無力のものなり

陰虚の者は
聲濁り
顔色いかにも物凄じく
すっきりと
眼つにも
見張り強くして
物かなしき躰(てい)ありて
脉細數なるものなり
畢竟
勞瘵の症との如し

如し(もし)斯の分ちを以て
陰虚陽虚ともに落着し難きは
此方(醫王)と滋陰降火湯を
合用するなり