職種と業種、知っている人が多いと思いますが、就活をしている学生さんでも

わかっていない人がいるようです。

 

職種は、具体的な仕事の種類のことで、例えば、経理、営業、技術、製造、等

業種は、その企業が属している業界のことで、例えば、土木・建築業、運輸業、

    アパレル業、マスコミ業、小売業、化学業、等

 

これらも分類の仕方では違う分類もできます。

例えば製造業(いわゆるメーカー)でも、自動車業界、電機業界、医薬品業界などあります。

 

一方職種も、営業と言っても、個人相手の営業(保険、住宅、等)と法人営業という

企業や官庁相手の仕事があり内容は、ずいぶん異なります。

さらに、混同されやすいのですが営業と販売があり、販売は売ることが中心ですが

営業は販売も含め、マーケッティング、販売企画、販売管理、販売戦略、等

スタッフ的な仕事も含みます。

バブルのころから日本でも名刺の表に日本語で、裏に英語表示する企業が増えました。

そこでは営業部は business department, 販売部門は sales department

などと表示されていました。

 

この職種と業種だけでも丁寧に書くと長くなります。

 

新卒の学生さんの中にはまだ自分が将来どう言う仕事に進みたいか、わからない人もいます。

学生ですから勉強がメインで社会の勉強はほとんどしていません。

最近は大学でもキャリアセンターなどを設置して学生の相談にのっているところも

増えましたが、やはり社会や会社についての知識は少ないと思います。

 

私も自分の学生時代を考えてみれば、社会や会社について何も知らず就職しました

から当然だと思います。

しかし今は情報もたくさん出回っていますので、できるだけ多くの情報を得て、

自分がやってみたい仕事を選んだほうがいいと思ます。

 

テレビである就活中の女子大生にインタビューしているのを見ました。

彼女は「私はマスコミ希望です」と言ってましたが、明らかにマスコミへのあこがれであり、マスコミで何をしたいのかがわかりません。

 

マスコミと言っても新聞・雑誌のような出版から、テレビ・ラジオのような放送までいろいろあり、それらの会社の中でも、例えば放送なら番組制作、営業、のほかに

一般の会社と同じ人事、経理、総務など表に出ない仕事もたくさんあります。

 

今は昔ほどではなくなりましたが、番組制作やそれにかかわる仕事の人たちは、

かなり勤務時間が不規則です。

 

それと私が面談した人の中には、「自分は何の特技も資格もないので何をやってよいかわからない」という若い人もいました。私はきついようですが、大学で学んでいる学部の仕事はどうなの」「なぜその学部を選んだの」と聞きます。

それに対してあまりはっきりした答えは聞けません。「だったら営業をやってみたらどうですか」と私の発言に対し「営業はノルマがるからいやだ」と答えました。

 

今はあまりノルマという言葉も聞かなくなりました。販売目標などと言いますが、

もちろん販売の人間には目標数字はあります。

 

しかしどんな仕事でも目標はあります。経理は決算期を迎えると財務諸表の作成、

人事は新卒の採用人数の目標達成のため、各大学の訪問してお願いし、技術や設計は

期日までに設計完了し、購買は部品を製造開始までに調達し、製造は販売日までに

必要数を製造する、これらの各部門は間に合わなければ深夜までの残業や徹夜も避けられない。

さらにこれらにコストが絡んできます。設計もなるべく安く設計し、購買も部品の購入にコストダウンを要求し、最終的には納期に間に合わせる必要があります。

 

今はデジタル化されて以前より変わってきているとは思いますが、仕事に楽なものはりません。

 

放送の仕事は私も放送局勤務の経験がありますが、正直大変でした。

 

就活の若い人には自分がやってみたい仕事をある程度絞って、就職先を受けてみたらどうかと思います。

 

そうすると、最近はやりの「学歴フィルター」や「ガチャ配属」などという壁に

当たるかもしれません。

 

これらについては、次回に私の考えを書いてみたいと思います。