日本語は配偶者の呼び方が難しいですね。

発言小町での投書です。

記事は 
こちら です。
この問題、ずっと前から思っていたのですが、まだ解決していないのですね。

昔、日本語教師をしていた時、学生の一人がこちらに来ている商社の奥様と友達になりました。日本から直接来られたの家族と付き合って、とてもためになっていました。

ある日、「先生、日本語ではハズバンドのことを何て言うんですか」と聞かれました。私達は「ご主人」と教えていたので、この学生、奥さんと別れるときに「ご主人によろしく」と言ったんだそうです。そうしたらその奥さん「うちでは主人という言葉は使いません」「はあ、何ていうんですか」「XXさんていいます」

「僕、困っちゃったんですよ。だって、ご主人とは面識がなくて、名前も知らないんです。そういう場合は何て言うんですか」

はー、来たな、って思いました。
「日本語は面白いことに、配偶者が第三者の場合、ニュートラルな言葉がないんだよ。進歩的な日本女性によると、主人なんてとんでもない。私は奴隷じゃないわ、って思うらしいけど。その人たちも、じゃ、なんて呼べばいいの、といったら言葉に詰まると思う。それで、ご主人(様)と呼んで怒ったら、じゃ、何ていえばいいんですか。名前知らなかったら、どうするんですかって聞いてご覧」て言っときました。

じゃ、英語は大丈夫かな、と思って、調べてみたら、Husbandって家を守る人って意味らしいですね。同じじゃない。でも問題になったって、聞いたこと無いなあ。

ちなみにスウェーデン語では (min) man (私の男)っていいます。まあ、ニュートラルかな。

私は主人、ご主人(様)って言います。

そういえば嫁っていうのも人気ないですね。女ヘンに家なんてけしからん、ということらしいです。

漢字をつつきだしたら、嫁なんてかわいいほうで、もっと凄いのいっぱいありますよね。
日本語教えてた時、漢字を担当したことがあります。それでいろいろ調べたんだけど、例えば「民」という字。目を鋭いもので突き刺して、メクラにした人だそうです(安倍首相が喜びそうな字だ)。国民の皆様、なんてよく言うよ、ってなもんですね。

授業で「色」という字が出てきた時は「この字はポルノだよ」って言って若い、可愛らしい学生達をびっくりさせました。だってあれはうずくまった女に男がマウントしてる絵ですもんね。学生達、いっぺんで覚えましたね。「色男」なんていう字もあるよ。試験に出ないから覚えなくてもいいけど」、なんていうといっぺんで覚えてました。

道なんて討ち取った敵の首を抱えて凱旋するとき、歩くところだし。

あー、漢字って歴史があって面白いね、ってよく言いました。
私の学生、そこらの日本人より語源は良く知ってましたよ。

そもそも漢字をどう習うかって、新しい漢字を少なくとも10回は書かなければ覚えないけど、授業中に、じゃ、今週の漢字(毎週20個ありました)、10個ずつ書きなさい、なんて言ってもしょうがないし。。
覚えない学生は、どう指導しても覚えません。「先生、どうしてもだめです」っていう学生に「1個100回ずつ書いたら、多分覚えるよ」って言って「あの先生はスパルタだ」って言われたり・・・

楽しい思い出です。