第1クオーター、攻め込む河村(提供・共同通信社)

第1クオーター、攻め込む河村(提供・共同通信社)© (C)デイリースポーツ

 「パリ五輪・バスケットボール男子・1次リーグ、日本77-97ドイツ」(27日、ピエール・モロワ競技場)

 日本はW杯王者のドイツに対し懸命に食い下がりながらも、最後は地力の差を見せつけられての敗戦。それでも日本の姿に会場のファンは一時、日本側へ回るなど現地の人々の心を動かすプレーを見せつけた。

 第2クォーターで八村がダンクを決めると会場の空気が一変した。日本ブースターだけでなく、現地の観客も「何をやってくれるのか」-。そんな期待が充満し、徐々に日本への歓声が大きくなっていった。

 河村が圧倒的なスピードを見せ、ディープスリーを決めるとスタンドからは大歓声がわき起こった。第4クォーターで日本が守る状況の中、どちらともとれるファウルがディフェンスと判定されるとスタンドからは特大のブーイングがわき起こった。

 最後は地力の差を見せつけられて20点差をつけられてしまったが、中盤まではW杯王者に大善戦。スタンドの大歓声がその事実をまざまざと証明していた。

バスケットボール男子日本代表【写真:ロイター】

バスケットボール男子日本代表【写真:ロイター】© THE ANSWER

W杯制覇のドイツと激闘…どんどん大きくなる日本への声援

パリ五輪のバスケットボール男子は27日、1次リーグを行い、B組の日本は77-97でドイツに敗れた。敵地ともいえる遠くフランスでの試合にもかかわらず、日本を応援する声の大きさに海外のバスケットボール専門メディアの記者が驚いている。

昨夏のワールドカップを制したドイツ相手にひるまず立ち向かう日本代表が、現地のファンまでも引き付けた。試合が進むにつれ、日本への歓声とドイツへのブーイングが響くようになり、第4クオーターに河村勇輝がファウルを取られると特大のブーイングとなった。

この反応に驚きを隠さないのが、海外バスケットボール専門メディア「BasketNews」のドナタス・ウルボナス記者だ。自身のX(旧ツイッター)に「チケットがソールドアウトし2万7000人が詰めかけたスタッド・ピエール・モーロワで、ドイツと戦う日本代表のファンの力いっぱい叫び応援する声が聞こえる」と、驚きの言葉をつづっている。

THE ANSWER編集部