先週、生まれ故郷の三原市の豪雨災害被災地を視察しました。天満祥典市長、仁ノ岡範之市議会議長らにご案内いただき、環境省大臣官房審議官、国土交通省中国地方整備局河川部、広島県環境県民局、広島県東部建設事務所と猛暑の被災地を回りました。


三原市役所にて被災状況の説明を受けた後、土石流が発生した木原六丁目、沼田川と支川が氾濫した下北方と本郷町船木の中筋地区・川西下地区・船木小学校跡、土砂災害がおきた大和町大草河頭地区を回り、三原市久井支所で被害調査速報を聴き取りました。


木原地区の土石流発生現場は、4年前の「8.20.豪雨災害」、19年前の「6.29.豪雨災害」とまったく同じありさまでした。崩れやすい真砂土、急な傾斜地、山を切り開いた宅地造成。広島で多くの犠牲者が出る度に、私は、『土砂災害防止法』の草案作成に関わったり、改正案検討プロジェクトチームの座長を務めてきましたが、一向に犠牲者が止まらないことの悔しさを今回も感じました。


全国最多の危険箇所を抱える広島県の砂防に対する意識と具体的な取り組みが根本的に変わらない限り、また別の場所で尊い命が奪われる強い危機感を抱いています。


防災対策に国が果たす役割を大幅に強化する方策を考えてまいります。天満市長さん、お忙しい中をありがとうございました。