ちょっといい話の回覧板 | 浪花のコーチング税理士☆食べ歩き編

ちょっといい話の回覧板

【次世代のために働くこと】

メルマガ「人の心に灯をともす」より

立命館アジア太平洋大学学長、出口治明氏の心に響く言葉より…


高齢者が生かされている歴史的、生物学的意味 現在の科学の進歩は凄まじく、いろ
いろなことがわかってきています。

ジョージア(グルジア)のドマニシで発見された180万年も前の原人の遺骨には、歯が
全くありませんでした。

動物が歯を失ったら食べることができず必然的に死を迎えることになりますが、この
原人は歯をなくした後もしばらく生きていたことがわかっています。

ということは、誰かが食物をすりつぶして食べさせていたとしか考えられません。


180万年も前に介護が行われていたのです。

なぜ現代よりはるかに生存環境の厳しい時代に、高齢者を介護していたのでしょう
か。

いま最も的を射ていると思われる仮説は、高齢者はいろいろな知識や経験を持ってい
るので、介護するコストに比べたとき、群れ全体の生き残りに貢献するベネフィット
のほうが高かったので介護を行ってい たという解釈です。

ホモ・サピエンスの歴史のなかで、高齢者はその知識や経験が群れ全体の生存に役立
つだけではなく、たとえばみんなが食べ物の狩りや採集に出払っている間に赤ちゃん
の面倒を見るとか、留守番をするなどして、次世代の育成に役立ってきました。


こうした歴史的、生物学的な事実を踏まえると、高齢者がなぜ生きているのかといえ
ば、次の世代のためというのがその答えになるでしょう。

『ゾウの時間 ネズミの時間』で 著名な生物学者の本川達雄氏は、生物にとって生殖
活動で子孫を残すことが極めて大きな意味を持つと指摘したうえで、生物学的な観点
から次のように提言しています。


老後においても、私は生殖活動に意味をみつけようと思います。

とはいえ、なまなましい生殖活動ができなくなるのが老いというものです。

そこで、直接的な生殖活動ができなくても、次世代のために働くこと…これを広い意
味での生殖活動と考え、これに老後の意味をみつけたいのです。

具体的に言いましょう。

われわれ老人は子育てを支援し、若者が子供を作りたくなる環境を整備する。

身体も脳も日々よく使い、自立した生活をして老化を遅らせ、必要になったら互いに
介護につとめ、医療費・介護費を少なくし、そうすることにより、できるだけ次世代
の足を引っ張らないようにする。 (本川達雄『生物学的文明論』新潮新書)



本川氏が提言するように、高齢者は「次世代のために働くこと」に意味があり、次世
代を健全に育成するために生かされていると考えるべきなのです。

そう考えると「保育園が近くにできるとうるさくて昼寝ができない」などと反対する
高齢者は、自分が何のために生かされているかという本分をわきまえない人というほ
かありません。

行政はそういう人のわがままを受け入れるのではなく、逆に「子供のいない山奥にで
も行って一人で生活してください」と説得すべきです。


洋の東西を問わず、船が沈没する際に脱出する順番は子供、女性、男性、そして高齢
者です。

なぜなら、その順番にしないと群れが死滅するからです。

高齢者より、将来を担う若者たちの優先順位を高くしなければいけないということ
は、昔からみんな、わかっていたのです。

『還暦からの底力』講談社現代新書




幸田露伴が書いた『努力論』の中に、「幸福三説」がある。

「幸福三説」とは、「惜福(せきふく)」「分福」「植福」の三つをいう。

年齢を重ねれば重ねるほど必要になってくる考え方だ。


「惜福」とは、福を惜しむことであり、自分だけで使い尽くしてしまわないことをい
う。

自分にまわってきた福とご縁に、謙虚に感謝する姿勢のこと。

また、ご先祖様や神社において、感謝の気持ちをあらわすことでもある。


「分福」とは、幸福を人に分け与えること。

世のため人のために尽くすという姿勢でもあり、恩送りという考え方でもある。


「植福」とは、木を植えるように、将来に向かって今から幸福の種をまいておくこ
と。

次世代のため、社会の役に立つ努力をコツコツと重ねることでもある。


「たとえ明日、地球が滅びようとも、今日私はリンゴの木を植える」 というマル
ティン・ルターの言葉がある。

すべては、未来のため、次世代のために、ということだ。


年齢を重ねれば重ねるほど、「惜福」「分福」「植福」の実践をし…

次世代のために働く人で。

 


■朝早く送られてくる、友人のにしやんからのちょっといい話を回覧板にしてしまいました。次の人に回覧してあげてくださいね。

 

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