◇ ちょっといい話の回覧板 | 浪花のコーチング税理士☆食べ歩き編
2018-07-06 11:56:00

◇ ちょっといい話の回覧板

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【幸福論】

「星野修さんのメルマガ」より

小さな人生論3   藤尾秀昭著


禅の研究と著述に九十六年の生涯を傾注された鈴木大拙博士が、こういう言葉を残さ
れている。


「人間はえらくならなくとも一個の正直な人間となって信用できるものになれば、そ
れでけっこうだ。真っ黒になって黙々として一日働き、時期が来れば『さよなら』で
消えていく。このような人を偉い人と自分はいいたい」


平明、しかし深遠な一つの幸福論である。


幸福論のことで真っ先に思い出す人に、作家の故三浦綾子さんがいる。


三浦さんの人生は難病の連続だった。


二十四歳で突然高熱に倒れたのが発端である。


それがその後、十三年ぶりに及ぶ肺結核との闘病の始まりだった。


当時、肺結核は死に至る病だった。


入退院の繰り返しの中で、三浦さんは自殺未遂も起こしている。


さらに悲惨が重なる。


脊椎カリエスを併発。


ギプスベッドに固定され、動かせるのは首だけで寝返りもできず、来る日も来る日も
天井を目にするのみ。


排泄も一人ではできず、すべての世話はお母さんがした。


そんな生活が四年も続いたことは想像を超える。


そこに一人の男性が現れて結婚を申し込む。


光世さんである。


その日から薄紙を剥ぐように快方に向かい、二人は結婚する。


綾子さんは三十七歳、光世さんは三十五歳だった。


そして綾子さんの書いた小説「氷点」が新聞社の懸賞小説に当選、作家の道が開け
る。


しかし、その後も病魔はこの人を襲いつづけた。


紫斑病。喉頭がん。三大痛い病というわれる帯状疱疹が顔の斜めに発症、鼻がつぶれ
る。


それが治ったと思ったら大腸がん。


そしてパーキンソン病。


この二つを併発している時に、本誌は初めてお会いしたのだった。


次々と襲い掛かる難病。


それだけで絶望し、人生を呪っても不思議はない。


だが、三浦さんは明るく、ユーモアに溢れていた。


「これだけの難病に押しかけられたら、普通の人なら精神的に参ってしまいますね」


という本誌の質問に三浦さんは笑顔でこう答えた。


「神様が何かおぼしめしがって私は病気にしたんだと思っています。神様にひいきに
されていると思うこともあります。特別に目をかけられ、特別に任務を与えられた
と・・・いい気なもんですねぇ」


誰の人生にも絶望的な状況はある。


だが、心が受けない限り、絶望はない。


同様に、誰の人生にも不幸な状況はある。


しかし、心が受けない限り、不幸はない。


三浦さんの生き方はそのことを教えてくれているように思う。

 


■朝早く送られてくる、友人のにしやんからのちょっといい話を回覧板にしてしまいました。次の人に回覧してあげてくださいね。

 

 

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