COEはCup of Excellenceの略、コーヒーの品評会です。このエル プラゼールは昨年のCOEで４位に入賞した逸品です。
やさしい香り、やさしい酸味、やさしい飲み口、やさしい苦味、やさしいコク、とにかく「やさしい」。
ひと仕事終えた後で、ホッとしたときに飲みたくなるような優しさ。
休日の午後に、明日からのガンバリを後押ししてくれるような優しさ。
その優しさがなが～く続く余韻が最高の一杯でした。
関連サイト http://www.tonya.co.jp/a/a35/20123-100.html
この優しさを味わいながらの一冊はこちら。
「神様」川上弘美（著）
川上弘美氏は約２０年前に「蛇を踏む」で芥川賞を受賞している人気作家ですが、表題作の「神様」は著者のデビュー作品です。
いつか読みたいとずっと思っていたのに、なぜかこれまで読まなかった一冊です。
勝手に思い描いていた著者のイメージとはちょっと違いますが、なかなか良い作品です。
ちょっと童話っぽいところもありますが、主張しすぎず、そうかといって感動ががないわけでもなく。
不思議な生き物とのふれあいの中に、ほんのりとした優しさや切なさを感じる物語です。
疲れたときに読むと、結構効き目があるかもしれません。
今日のコーヒー「コロンビア エル プラゼール」によく合う一冊です。
（了）