工学は、昔は職人と呼ばれた工業に関わる業を整理した学問分野で比較的歴史が浅い。

建築学などは比較的古い。軍事工学ができ、軍事以外の工学ができた。


科学は観測性と再現性を尊ぶ。

建築学は分かりやすい、例えば橋を作れば、その橋が長期間壊れないかは衆目にさらされる。

軍事技術もわかりやすい、勝てば官軍、白黒ハッキリする。


それ以外の工学は、産業革命の前後で大きく様相が変わる。

機械化、大量生産、大量消費の時代の到来である。

大事なことが職人技から、生産数や不良品率などの数値に変わる。

さらに、情報機器の誕生で、さらに大きく変わる。

1人の個人が作ったアプリが何億人に利用される。


時代伴い、工学の分野は山と増えた。

何が工学の基礎かも横断的なものを断言できない。

だが何となく、設計、シミュレーション、品質コスト時間の管理、ヒューマンインターフェースくらいは共通してるんではと思う。何となく。


ダンスの教科書を作りたいと思って、工学の基礎を調べようと思ったが、工学も何となく思うとしか書けなかった。


基礎と言えば、学校教育に、設計とシミュレーションは必須なのになと思う。

別に技術家庭科がそれなのだと言われればそれでも良いが、もう少し体系的で良いと思う。


工学の基礎と思うものでさっきあげたものに、実際の制作は入ってない。制作前の設計的なことと、制作後の管理的なことは、学問化されやすいのだが、真ん中の制作はいまいち統一理論にはならない。


ダンスだけでなく、工学もそんなものかと思ったのであった。