ソーシャルダンスをしていて、パーティーで女性に声かけるのためらってしまうとき、ありますやん?


そのためらいの克服方法はアンパンマンです。

アンパンマンは、目立つ赤の服に黄色のマントでパトロールを行い、困っている人やお腹が空いた人がいればすぐ飛んでいく正義のヒーローです。


アンパンマンは絶対にコソコソしません。

パトロール中に誰かと目が合えばすぐに近寄っていき挨拶します。

また、今日はお忍びで人に見つからないように変装しようみたいな発想もありません。


これを心理学の面からは、ソシオメーター理論という理論で説明できます。

簡単に説明すると、自尊心を高めるには他者に親切にするのが良いという理論です。

アンパンマンの場合、日常的に人助けをしているため、周り人に良い人だと思われていると感じており、アンパンマンは自尊心が高く堂々としています。


情けは人のためならず、と言う言葉もソシオメーター理論といえます。


ダンスにおいて、このソシオメーター理論の効果は結構絶大です。

「胸を張りなさい。顔をあげなさい。アイコンタクトしなさい。存在感を発しなさい。」何度も言われて、なかなか治らないこれらのことが、人に親切にするだけでなおります。ダンスが上手くなればとか、生まれつきの性質だからとか言ったりしますが、実は、良い人と思われるような親切をしたかどうかが最も重要なファクターだったのです。親切といっても、相手に良い人と思われれば良いだけなので、冗談を言って場を和ませたり、人を褒めて喜ばせたり些細なことで十分な効果があります。

ソシオメーターを高めることで、顔が上がり、遠くの人とも目が合うようになり、ソーシャルエリアが広がります。その結果より多くの人にダンスの臨場感、存在感を感じさせる能力も高まります。ちなみにソーシャルエリアはパーソナルエリアという他人に近づいてきても違和感ない距離とセットになる概念です。


また、ソシオメーターは幸福度とも密接につながっており、ビルゲイツなどのセレブがボランティアや寄付を好むのはこのためです。


ダンスを上達したいと思った方は、ダンスフロアにいる全員にアンパンを配って回ってみてはいかがでしょうか。