一定数の人間が集まり、

社会、集団を形成すると、

中には必ず

犯罪行為を行う者が出て来ます。

 

聖人君主だけで成り立つ集団は存在せず、

どんな集団にも、どんな企業にも、

どんな街にも、どんな国家にも

犯罪者は存在します。

 

全体としての犯罪率よりも

高いか低いかで、

その集団の統治度や倫理観が

問われる事となります。

 

 

それは軍隊でも警察でもまた同様です。

 

〇〇国の軍人がこんな犯罪を!!

と個別の犯罪事例を挙げて、

全体を評する事は、

人間の心理としては

よくある事なのですが、

それは木を見て森を見ずな

危険な総評ともなります。

 

どの国の警察にも軍隊にも、

残念ながら犯罪者は紛れ込みますからね。

 

その割合が社会全体より、

世界の国々よりも

低いか否かが重要となります。

 

 

さて、

先日陸上自衛隊で、

訓練中の発砲事件が発生しました。

 

意図的な発砲で、

残念ながら死者を出し、

殺人事件となりました。

 

そんな危険なヤツが自衛隊に!!

 

との意見は当然出てくるでしょう。

 

そして、そこに自衛隊、

いや、世界中の軍隊の現状を取り巻く

問題があります。

 

人を殺傷出来る武器を有し、

いざ戦闘となれば

敵の殺傷を目的とした行動を取る為、

その為の訓練を行うのが

自衛隊であり軍隊です。

 

だからこそ非常に高い規範と倫理観が

求められる事にはなりますが、

同時に軍隊は大量の人員を必要とします。

 

兵器が近代化し、

最新兵器は無人化も進んでいますが、

軍隊が戦力として機能するためには

人の量が持つマンパワーが

不可欠となります。

 

こうなると、

「量」として

大量の人員を必要とする事と、

「質」として

高い規範と倫理観を持つ

人員を必要とする事という

「量」と「質」の両方を

追い求めなければいけない

ジレンマに陥ります。

 

 

多くの先進国においては、

社会が成熟し、

少子化が進むとともに、

個人の経済力も高まる中、

ビジネスエリート程の

収入は期待できない一方で、

危険でキツく汚い超縦型社会の

軍隊の人気は

どうしても低下してしまいます。

 

つまり、

高校卒業、大学卒業の時に

選ばれる選択肢として、

軍隊は候補から外れる傾向となります。

 

特に選択肢を多く持つ優秀な若者が

軍隊を回避する傾向となれば、

軍隊に残された人員確保の道は、

犯罪傾向が強かったり、

社会性、倫理観の低いと言われる層への

アプローチも求められる事になります。

 

これが自衛隊を含む先進国の軍隊が

総じて抱えている問題となります。

 

一方で高い倫理観は求められるものの、

「戦闘サイコパス」とでも呼べるような

勇猛な兵隊もまた、

軍隊では貴重な戦力となります。

 

慎重な判断だけでは

死のリスクが極端に高い戦場で、

身体を晒して行動する事は

出来ないですからね。

 

 

勇猛果敢な兵隊も必要であり、

同時に数万、数十万という単位で

人員が必要であり、

一方で危険に対して

十分とは言い難い報酬しか出せない軍隊。

 

そんな集団ではあるものの、

国家、社会の中に位置する為には

高い規範と倫理観も必要。

 

自衛隊や軍隊を巡る人員確保のジレンマを、

改めて考えさせられる、

今回の自衛隊での事件となりました。

 

 

 

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