バイデン大統領が、

プーチン大統領を

「権力の座にはいられない」

と発言し波紋を広げています。

 

バイデン大統領自身も

アメリカ政府高官たちも

釈明していますが、

一部世論は

「率直で素晴らしい発言だ」

と歓迎する向きもあるようです。

 

では何故バイデン大統領も含めて

この発言の釈明が必要なのか、

それは「素晴らしくない」発言だからです。

 

 

外交は言葉で繰り広げられる戦争です。

 

仲良くなるための遊びではありません。

 

国益最大化に向けて、

言葉を武器に

戦争をすることが外交なんです。

 

 

どうやらこの発言は、

バイデン大統領の

アドリブで出た発言であり、

事前に用意されたものではないとの事。

 

仮にそれが真実であるとするならば、

この発言が出た背景には、

プーチン大統領を

権力の座から引きずり下ろす

工作に関するプランが既に

アメリカのディープな部分で

話し合われていたからでしょう。

 

「権力の座にはいられない」プランが

頭の中にあるからこそ、

つい出て来た言葉だと思われます。

 

 

では、この発言の

何がマズかったかと言えば、

仮に今後ロシア国内でクーデターでもあり、

プーチン大統領が権力の座を追われれば、

「アメリカの工作の結果」と言われ、

仮に今後選挙で

プーチン大統領や与党が敗れれば

「アメリカの工作の結果」と言われ、

 

「反プーチンとはアメリカの手先」

 

という宣伝文句をアメリカ自らが

ロシア側に渡した事です。

 

 

「アメリカの手先でも良いでは無いか!!」

なんて事を言うのは

あくまでも非ロシア人だけです。

 

大多数のロシア人が

終戦直後の日本のような

アメリカの間接支配の下で

暮らしたいと思っていれば別ですが、

現実的にはそんな国民はごく僅かでしょう。

 

普通に選挙で勝ったとしても

「アメリカの介入」と言われかねないのに

先にこの発言をしてしまっては

「ほらやっぱりアメリカの工作があった」

と主張する大義名分を与えました。

 

ロシア野党の飛躍するチャンスの芽を

予め摘んだのが

バイデン大統領の発言となります。

 

 

ウクライナに

NATO加盟のチャンスがあると

思わせる発言、

今回の「失言」、

バイデン大統領の外交上の発言は、

ロシアとウクライナを戦争に向かわせる

彼の政権の意図通りの

外交上の大成功だったのか、

意図しない外交音痴を露呈する

文字通りの失言なのか、

いまいち掴みかねます

 

ウクライナのNATO加盟の意欲が

ロシアの侵攻へのきっかけの1つなのに

ウクライナとロシアの停戦交渉では

ウクライナ側から公式に

NATO加盟を求めない、との

条件が提示されました。

 

それならば、開戦前に

こう言い切っておけば

ロシアは侵攻の大義名分を

大きく損なう事になりましたので、

違った歴史を現在歩んでいた

可能性だってあります。

 

ウクライナにとっては

アメリカにハシゴを外された

NATO加盟問題。

 

ウクライナにとっては

完全なる外交の失敗ですが、

アメリカにとっては、

その意図によって

成功か失敗か、

微妙なんですよね・・・

 

 

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