マーケティング、

ブランディングの分野は

経営学の中でも

難しい分野となります。

 

コストや物流見直し、消費行動など

多くの分野は

目に見える成果がありますが、

マーケティング分野は

売り上げが向上しても、

広告宣伝のお陰なのか、

商品の力なのかは

確証的に分析できませんからね。

 

だからこそ、企業や経営者の方や、

ブランディングを必要とする個人の方と

お話していても、

興味を持って下さる方が居る一方で、

広告の力を

まるで信じない方もいます(笑)

 

 

さて、

ブランディングは、

実は経営者で無くても、

私たちは日常的に実践しています。

 

「人は外見で判断する」

という心理を使い、

多くの人は「見られたい方向に」

自分の外見をコントロールしていきます。

 

ヒップホップ好きに見せるなら

デカTシャツにバギーパンツにキャップ、

パンク好きならばモヒカンに

鋲を打った革ジャンなど。

 

そして真面目に見られたい

面接や彼女の実家への挨拶では

スーツ姿となるのもブランディングです。

 

本人は同じ人物でも、

見られたい方向に自分を着飾る事で、

評価を変えていく、

まさにブランディングです。

 

ブランド物の服やバッグ、宝飾品、

高級車などで固める事もまた同様。

 

「通貨としての商品」

というものがあり、

その商品を持つことそのものが

ステータス、成功の証し、

というものがあります。

 

ベンツなどがその代表例であり、

「車」という機能を超えて、

「成功者」というイメージまで

所有者に付与する役割を担う

ブランドですので、

高級車や高級ブランドを持つことは、

自分自身に「高級な成功者」という

ブランディングを

していくことになります。

 

 

また、

商品の価値を創造する段階において

起用タレントが持つイメージと価値を

そのまま商品に転換する、

というブランディング手法が取られます。

 

そしてそれは、個人が

特定タレントが起用された商品を

身に付ける事で、

タレントのイメージ、

商品の持つブランド価値を

相乗効果で自分に転換することも

同様であり、

「誰々のような髪型」

「誰々が持っていたバッグ」などは

まさにそのブランディングの実践です。

 

 

しかし、

ブランディングも万能ではなく、

高級なブランドイメージ、

成功手法の取り入れなどに

積極的に取り組んでも、

それはブランドというイメージの世界。

 

超美男子に見えた男が、

シャワーを浴びて香水が落ち、

服も脱ぎ捨てたら、

ビール腹の冴えない中年だったら

一気に魅力が激減するように、

ブランドを捨てた後の

コアの実力、魅力があってこそです。

 

フォルクスワーゲンが

排気ガス不正問題を起こした時、

世界的に売り上げが減少しました。

 

いかにブランディングを

上手くやっていても、本体の自動車が

数字をいじって不正をしないと

売れないような代物ならば、

やはり売れなくなってしまいます。

 

ブランディングは本体の魅力を

2倍、3倍に輝かせる効果があります。

 

ただ、本体の魅力が

3ならば9になりますが、

0.5では1.5が限度。

 

ブランディングは

魅力を最大限に引き出す魔法ですが、

それでも一番大切なのは

素となる本体の実力、魅力となりますね。

 

 

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