CNNやABCといったアメリカのニュースを、

日本だと同時通訳付きで見たりします。


しかし・・・

同時通訳をしているのですから

英語は完璧に近いのでしょうけど、

日本語の勉強しようか・・・

と言う同時通訳を

聞いたりすることがあります。



番組を「ならが聞き」していたら


「道路地図」


と言う単語が連発されます。


何かしらの工事のニュースなんだなぁと

思っていたら、中東和平の話でした(苦笑)


中東和平に向けた道筋、プロセスのことを

「ロードマップ」と言います。


これは外務省のHPにも

カタカナで書かれている新しい外来語です。


確かに「ロード」の「マップ」なので

訳すと「道路地図」ですが、

ニュースの同時通訳をするんですから、

ロードマップがまず中東和平に関する英語で

「道路地図」を指さず、

日本語でもカタカナ語で存在することは

押さえていて欲しかったです。




大枠は合っているのですが、

英語力よりも

日本語力不足が気になってしまいます。


最近は翻訳家や通訳官の

英語力は向上したけれど、

日本語力が低下している、

なんて聞いたことがありますが、

訳すのには相手の言語への理解力と共に、

自国の言葉への

深い理解も必要ですからね。



一方、F1中継を見ていて、

チームとドライバーの間で交わされる

無線を聞くのも楽しみの1つなのですが、

F1世界チャンピオンにもなったことがある

イギリス人ドライバーが

ここ一番で使うフレーズが


「Hammer Time!!」


これ、90年に一世風靡した

MCハマーを知らないと、

まず分からない単語ですから、

真面目に英語だけを勉強した方だと

訳しようが無いですね(笑)



英語での会話ですと、

聖書やギリシャ神話を

知っている必要がありますし、

最新の流行や造語なんかも

押さえておく必要もあるでしょう。


その上で、一般よりも高い

日本語力が本来は必要ですから、

通訳の人は大変だなぁと思います。