ワールドカップで

試合後にスタジアムを清掃する

日本人サポーターが

世界的に称賛されていますが、

それに対して、

掃除は清掃員がやるのだから

むしろ彼らの仕事を奪うダメなこと、

との意見を言う人もいるようです。


日本人サポーターがゴミを拾っても、

清掃員は清掃作業しますから、

仕事は奪われませんし、

自分たちのゴミは自分で処理、

と言う発想は無いのですかねぇ。



と、思いながら私の記憶を遡ると、

思い出した中学時代の家庭科の授業。


1学期に2回くらい、

今日はとことん教室を汚して良い日、

と言うのがありました。


アメリカと言えば、映画やPVなどで、

映画館やパーティーで

ポップコーンやピーナツが投げられ

舞うシーンを観たことがあると思いますが、

食べ物とゴミは投げるものと言う

文化でもあるの??

と言う現実があります。


普段からひまわりの種

(アメリカでは種の中身をよく食べます)

のカスや紙くずが飛び交う教室でしたが、

汚して良い日、

となるとそこは阿鼻叫喚の世界。


何でも出来る、

と言う喜びで我を忘れ半狂乱の中学生たちが、

本当に喚きながら机の上を飛び回り、

ガムを投げ、

クチャクチャ噛んで唾液をしみさせた

紙やティッシュを天井に投げつけ、

靴を投げ、ペンを投げ・・・。


普段はダメとされている行為の

タガを外した瞬間、

もっと汚すにはどうしたらいいのかに悩み、

人って狂乱するもんですね。


やっているのが授業中なので、

教室にはいないといけないのですが、

この輪の中に入ろうと思うメンタリティを

日本人は持ち合わせていないのか、

私だけでなく他の日本人も

シラ~っと見ているだけ。


恐らくこの日の放課後が

この教室の本格清掃の日だったんでしょうね。


清掃員が入り掃除をするので、

ガンガン汚そうぜ~!!

と先生含めてなったんですね。


映画館やスタジアムなど

公共の場所の汚れ具合などを見ても、

私汚す人、掃除は清掃員の仕事の感覚って

欧米社会の根っこにあるんだろうなぁと思います。


この欧米版カースト制度と言うか

身分制度が根源にあるため、

自分のゴミを自分で拾う、

と言う当たり前の行為さえ、

あちらでは驚きを以て迎えられるんですね。