カテナスのブログ

カテナスのブログ

ブログの説明を入力します。

Amebaでブログを始めよう!

テーマ:

図書館の新着図書コーナーで見つけた本

 

紙芝居の歴史を生きる人たちー聞き書き「街頭紙芝居」ー
畑中圭一、子どもの文化研究所(2017.9)

 

(新しい本だからなのか、それとも小さな出版社だからなのか、ネットにはまだ書影が載っていない。)

 

 この本は、街頭紙芝居の草創期から最盛期にかけて活躍した人々の話を文字にしたものである。紙芝居という話芸を生業としただけあって、全員話がうまい。せっかくの話を下手に編集することなく「聞き書き」にしてくれたのが嬉しい。

 この本を読むと、教育紙芝居と街頭紙芝居とは全く異なるものだということが理解できる。前者が一方通行の「読み聞かせ」なのに対して、後者は子どもとの掛け合いで作り上げられる生きた芸能だということを。そこでは、教室の中に閉じ込められた教育ではなく、低俗な芸と侮られながらも、もっと広い世間に子どもたちの目を開かせるチャンスがある。大人の世界に近づく準備をしてくれるところでもあるというのだ。そんな街頭紙芝居が最後まで残っているのが大阪だというのに、妙に納得がいく。彼の地には、掛け合いというかボケとツッコミの文化が根付いているのだろう。

 

 それはともかく、この本を読んでいくうちに、私の帰省先で紙芝居をやっておられた宮崎さんのことを思い出した。
 かれこれ20年ばかり前のことだ。友人たちと一緒にコミュニティFMの放送局を立ち上げた。その時、コミュニティFMの趣旨に則って、できるだけ広く市民から出資者を募ることにして、特定の大株主に放送が牛耳られることがないようにするという方針で株主を募集した。設立予定の会社の資本金は4000万円。放送アンテナやスタジオなどの設備が必要な放送局にしては資本金が破格に安いのは、中古の放送機材を使うなどして初期投資を最小限にしたからである。
 とはいえ、いくら趣旨が立派であっても、いざ株主募集を開始してみると、大株主に頼ることなく4000万円を集めることは容易ではなかった。そこで、信頼できる人からの申し出であれば、株式総数の10%までの範囲で出資を受け入れることにした。知り合いの社長だったり、市の職員で広報活動に興味がある方だったりから、それぞれ少しまとまった額を出資してもらうことにしたのだ。

 そんな中に、隣の町の全く面識のない方から25株出資したいとの申し出があった。いったいどんな意図があって、と少し不安に思いながら、宮崎さんと名乗る方と直接会って意思を確かめることになった。会談の場に現れたのは既に60才は超えておられる男性で、見たところ特別な悪意を持っておられるようにも見えない。聞けば、戦争でいろいろ苦労したが何とか生きて終戦を迎えることができた。その恩返しのつもりで、子どもたちに紙芝居を見せるボランティアをしておられるとのこと。そのような想いの延長で、FMにも是非協力したい、とうような趣旨だったと記憶している。それでは是非にということで出資をお受けした。

 開局間もない頃は、スタッフも皆不慣れで、毎日何を放送しようかネタ探しに苦労していた。そのような時に、「宮崎のおじちゃん」の紙芝居の話題で助けられたことも少なくない。それから当分の間、宮崎のおじちゃんはスタジオのある商店街で、月に一度のペースで子どもたちに紙芝居を見せておられた。宮崎のおじちゃんの優しい笑顔が記憶に新しい。

 


テーマ:

 カテナスのエクセル連携は、エクセル表示ではない。何が違うのか、少し詳しく説明したい。
 会議室の会議予定一覧表示や、ホテルの宴席一覧表示は、従来は黒板などに手書きしたり、特殊なプリンターで印字した大判の紙をボードに貼り会わせたりしていた。さすがにこれでは効率が悪いというので、これをデジタル化したいという要望があり、最近ではスケジュールをエクセルで管理して、ディスプレイに予定一覧を表示することが珍しくない。
 その場合に一般に行われるのがエクセル表示である。すなわち、表示用にフォーマットされたエクセルのテンプレートに、宴席名や宴席の開催時間などの必要事項を入力してサーバーにアップロード。サーバー側でこのエクセル表の該当範囲を画像化して配信。ディスプレイ側でその画像を受け取って表示するのである。これによって、それまで手作業でやっていた業務が大幅に楽になることは間違いない。
 しかし、その仕組み上、エクセル表示にはいくつかの問題点がある。

  • 配信されるものが画像なので、拡大すると文字にジャギーが発生する。
  • 表示が画像なので一日中同じ内容が表示されることが多い。したがって、その日の予定が全て終わった後でも、予定としてそのまま表示される。
  • 表示内容を訂正するには、エクセル表のデータを編集し直して、再度サーバーにアップロードする手間が必要になる。宴席などの場合、会場に早めに到着した幹事から誤字などの訂正の要望が出されることが少なくないのだが、そのような要求に迅速かつ柔軟に対応することが難しいのである。

 一方で、エクセル連携では、エクセル表の一部あるいは全部をそのまま画像化して表示するわけではない。STB側のプレーヤーソフトが、ローカルあるいはネットワーク上にあるエクセル表を参照してデータを抽出し、並べ替え、加工して表示することができる。したがって、最終的な表示に関係なく、エクセル表に自由にデータを記入することができる。例えば、翌日以降のデータが入力してあっても、当日分だけを抽出して表示することができる。あるいは、備考等の余分なデータ項目があっても、それらが表示されることはない。プレーヤー側でデータを処理して表示するわけだから、当然文字をどれだけ拡大してもジャギーが発生することはない。
 また、エクセル表から読み取ったデータをいろいろなスタイルで表示することも可能である。下の表示例は、いずれも同じエクセル表のデータの同じデータ項目を表示しているのであるが、見た目は全く異なっている。特に、右側の表示では区切り線も画像になっているので、一見したところではエクセル表のデータを表示しているようには見えないだろう。


 データの内容によって、文字色や背景色を変更することもできるし、データに応じて、それぞれのデータに対応した画像を表示することも可能である。エクセルの元データに対して、四則演算や文字列演算してその結果を表示することなども自由自在である。下の例では、日付のデータに基づいて、曜日を計算し、曜日によって背景の色を変えて表示している。


 エクセル連携では、エクセル表からデータを動的に抽出して表示することができるので、当日の会議や宴席で終了予定時刻を経過したものは表示しないという設定も可能になる。その場合時間の経過とともに画面に表示される会議などの数は少なくなっていく。そこで、ある程度より表示数が少ない場合には、予定表示の他に、プロモーション画像などを表示することさえもできる。


 さらに、エクセル連携には特別なサーバーを必要としないというのも大きな特徴である。したがて、ネットワークにつながったフォルダの中にあるエクセル表のデータを単純に書き換えて、上書き保存するだけで更新作業を完了することが可能である。変更結果はディスプレイの表示に即座に反映される。
 ところで、会議施設やホテルなどでは、施設予約システムが導入されているところが少なくない。そのような業務システムでは、入力されたデータを印刷して確認する目的で、あるいは入力されているデータをバックアップする目的で、データをcsvファイルに出力する機能が備わっていることが一般的である。そのような場合には、表示のもとになるエクセルデータをわざわざ手入力する必要はない。施設予約システムから出力されるcsvファイルをそのまま利用して、自動的に予定一覧を表示するのである。元のシステムへの入力が正確であれば、転記ミスも防げるというものである。このとき、エクセル連携ではデータファイルから必要なデータ項目のみを抽出・加工して表示できるので、サイネージに表示するためだけに業務システムの側に特別なカスタマイズを施す必要のないことを付記しておこう。
 ちなみに、エクセル連携は、当然のことながら、会議や宴席の予定表示にのみ利用されるものではない。大学の休講・補講の情報表示、社員のプロフィール表示、ゴルフのハンディ一覧表示、病院の担当医表示、病院の待合番号呼び出し、などにも応用されている。

 


テーマ:

 2年ほど前のことだろうか、都内の大きな駅の改札口を出たところに、マルチディスプレイのタッチ式のフロアガイドが設置されていた。そのデジタル・フロアガイドがどのように利用されているのか、しばらく観察してみた。ところが、レストランなどを探す人は、その隣の壁面に掲示されている普通のフロアマップを利用している。フロアマップの前に人だかりができていると、後から来た人はやむを得ずデジタル・フロアガイドを触ってみる。しかし、フロアマップの前が空くと、やはりそちらに移動するのである。
 どうしてそんなことになるのだろうか。デジタル・フロアガイドの画面には、「画面にタッチしてください。フロアガイドいたします。」というような表示と、「名前で探す」とか「ジャンルで探す」というようなボタンが配置されている。ボタンを操作すると、対象となる店舗の一覧が表示されて、店舗を選択すると、店舗の詳細情報に合わせてその店舗の位置情報が表示される、という仕組みである。せっかくのフロアガイドというのに、位置情報が表示されるのは最後なのだ。ところが。フロアガイドを利用する場合、どうしてもラーメンが食べたいからその場所を知りたい、というような人はそれほど多くないように思う。普通は、自分がいる場所の近くにあるレストランの提供する料理の種類を調べて、その中からその日その時に食欲をそそる店を選択するのではないだろうか。上のデジタル・フロアガイドの例だと、店舗一覧からラーメン店を選択してみたところ、実はそのお店の場所は現在地からずいぶん離れていたりするのである。要するにマップとしての一覧性がないから、フロアガイドとして使いにくいのだろうと想像する。
 カテナス社でデジタル・フロアガイドの案件を受注する場合に、お客様に第一にお願いすることがある。トップページの主要部分に「常に」フロア図を表示するようにしましょう、という提案である。せっかく高額の設備投資をするのだから、単なるフロア案内だけでなく宣伝・プロモーションにも使いたい、といわれるお客様の要望はよくわかる。しかし、利用者がタッチするとフロアガイドがスタートするが、通常はトップページでPVなどが再生されているとどうなるか。この前を通りかかる人にとって、それは単なるビデオ映像のひとつでしかない。中には「タッチするとフロア案内します」という表示に気づく人もいるかもしれないが、タッチして何が始まるか想像できないとそのまま通り過ぎる人も少なくないようだ。
 一方で、トップページにフロア図が表示されていれば、一目でだれにでもフロアガイドであることが理解できる。わざわざタッチしなくてもフロア図として利用できるので、老若男女だれでもが近寄ってくる。そして、タッチするといろいろな情報が出てくることがわかると、「タッチしてください」なんて表示しなくても、自然にタッチをしてくれるのである。
 ショッピングモールなどの商業施設にデジタルサイネージの提案に行くと、「昔デジタルサイネージをやってみたけれど、誰もタッチなんてしないからやめてしまった」などと否定的な意見を言われることが少なくない。昔のSTB(PC)はスペックが低くて動作が遅くて使いにくかったのかと思う。また、昔はタッチパネルは感圧式のタッチセンサーを採用しているものが多いので、現在のようにタッチ面を指でなぞって図面を拡大したり移動したりはできなので、操作性の面でもスマートなものではなかったのだろう。しかし、上の例で示したような、フロアガイドとして、あるいはタッチ式デジタルサイネージとして、何を基本にしてすべきか、という視点が欠けていたことも失敗の要因のひとつだったのではないか、と密かに推察している。

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス