
春は他人(ひと)が種まきしてからゆっくり種を蒔け。秋はひとが蒔くより一日でも早く種を蒔け。
と、お客様(大先輩の説く農家の皆様)から、教えられました。
意味がお分かりでしょうか?意味が分かり実践していらっしゃったら野菜作りはかなり上級者です。これ結構当たりますよ!
●近所の人がもう種まきしてたのでもう蒔いてよいでしょ?
●ホームセンターに並んでいるから種を蒔いたり、苗を植えたりしてよいでしょ?
●ポットに蒔くから、ビニールを張るから早く蒔いていいでしょ?
・・と、お客様によく再確認を求められることが多いですね。
心の中で、「誰が種まきを決めるの?」と叫びたくなります。
「他人」でもなく、「お店」でもなく、ましてや「自分の都合」でもありません。
「自然」が決めるのです。これ分かっていない人ホントに多いですよ!
春はあっという間に過ぎ、すぐ夏になります。春の一週間の成長は夏の一日で取り戻せます。春は三寒四温。急に暖かくなったりしますが、おそ霜があります。昔から「寒さも彼岸まで」といいます。(あまり遅くなると梅雨の心配がありますので)さくらの花が散ってから5月いっぱいが露地での播種や定植の適期です。そして、人の種の発芽を見てからゆっくり種まきして十分間に合います。
逆に秋はつるべ落としといいます。夏の一日は秋の一週間の成長と等価だといわれます。人より一日でも早く種まきしろという教えのとおり、ややあせって作付けを終えなければいけないのです。大体お盆から秋の御彼岸頃までです。
先人の知恵は大切にしたいものです。
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