湯川の個別プログラム受講生さんから
こんなステキな感想を頂きました。
ご本人の了解を得て紹介させて頂きます。
やっと、やっと、やっと、気付けたこと。
1月に出産し、先日まで実家で過ごしていました。
3週間の帰省でしたが、今回の帰省で大きくて温かな気付きがありました。
そのことを書いていきます。
以前は実家にいることは、
長くいればいるほどイライラする場所でした。
なぜイライラしていたのか?
それは母が私の思い通りに動いてくれないから。
母の言動にいちいち反応してはイライラしていました。
でもそれは、セッションを重ねるごとに、沢山の私の勘違いがそうさせていたことに気付いてからは、徐々に実家にいることでイライラすることは減っていき、むしろ今回の帰省はとても居心地のいいものでした。
母がやってくれる どれもこれもがありがたい。
思えば母は昔からそうで、
常に家族や子供の事を思いすぐに行動する人で、私にとってそれは当たり前だったし、
もっと言えば私の思い通りにやってもらって当たり前でした。
だから、以前は
母が私の思い通りに動いてくれないことがあるだけで、無性にイライラしていました。
「いやいや、十分に思い通り動いてくれてたんだよ!!!まだ求める気?!」
って過去の自分に言いたい(恥)
話は変わって、産まれたばかりの次男はおむつかぶれが酷く、どうしたものかと皆で悩んでは色々と試していたのですが
両親は的確なアドバイスをくれていたにもかかわらず、私はスルーしてしまっていたんです。
このアドバイスは「おむつかぶれ」でネット検索すると
大抵の記事に載っていることで、
ようやく私がその通りにやってみたことがありました。
そして、おむつかぶれが改善されていきました。
その時ふと思った事。
『あぁ。私って昔から両親の言葉に耳を傾けてこなかったな。
もし耳を傾けてきたら、今もっと知識や考え方が豊富になっていたのかもしれない。
私、素直じゃないなぁ。
私が周りから「頑固」って言われる所以はここか。
あれ?でも両親は私が素直じゃないことをわかっていても、何かの時には必ず親身になってアドバイスくれてたな。
これってすごいことだよね?
耳を貸さないってわかっているのに、言ってくれてたんだよね?
しかも、今もなお…。』
そんなことを思いながら、母に
「私、人の意見を聞き入れることができる素直さがもっと必要だね。」
って言ったんです。
すると母は、
「そうだよー。ほら、何とかより年の功とか言うでしょ?長く生きてると、経験から言ってあげれることも多いんだから。」
って穏やかに言ってくれました。
こんな短い会話だったけど、ふと、母は私の全てを受け入れてくれているような感覚を覚えたんですね。
そこからは次々に気付きが沸いて出てきました。
今この瞬間だけじゃない。
母は私が生まれてからずっと私の全てを受けていたこと、それは父もそうであったこと。
今まで
「私の事なんてわかってくれない!」なんて思っていたのは何だったのだろう?
ずっとずっと、両親は私の良い面、悪い面の両方をまるごと受け入れ、私以上に私を知っていること。
その上で私を見捨てずに今もこうして愛してくれていること。
いつも親身になってくれること。
親身になってくれるからこそ、時には厳しい事も言ってくれること。
もっと言えば、弟もそう。
出来のいい弟に激しく嫉妬し、劣等感を抱き、
時には弟にとって出来の悪い私は邪魔者なんじゃないだろうか?
とさえ思っていたけれど、弟も私を姉として思ってくれていたのだろうこと。
弟は今回の私の帰省に合わせてスケジュールを調整し、実家に帰ってきました。
自分の甥を見たいから、というのが一番の理由とはいえ、実家滞在時間18時間!
忙しいスケジュールの中でそれでも帰ってきたのは、私を思ってくれているからこそできること。
こんなに温かい家族の中で私は過ごしてきたことに、ようやく気付けました。
ほんとに、こんなに温かかったんだ…。
上記の「私、人の意見を聞き入れることができる素直さがもっと必要だね。」って言葉、
これを言う事は私にとってはすごくハードルの高いものでした。
言ってしまうと、自分が負けてしまう気がしていたから。
でも、最初から負けていた。大負けしていた。
そもそも本来は勝ち負けの問題じゃない。
なぜそんなことに今まで必死に、エネルギーを費やしてきたのだろう?
母に言えた時、とても楽になりました。
重い鎧を下せたような、そんな感覚です。
それくらい、私は自分の弱さや私が自分で受け入れたくない自分を隠すために、必死で取り繕ってきたのだろうと思います。
私、頑張ってたんだなぁ。
そんなことを思いながら過ごしている最近です。
Sさん、感想掲載の許可をありがとうございました。
皆様は読まれて如何でしょう。
いやー、最後の
「私、頑張ってたんだなあ」という
あのしみじみした感じがいいですねー!
そう、頑張っていたんですよ!
自分のやっていた事を
一旦は否定することも必要。
何でも言うことを聞いてくれるのが当然
察してもらう事が当たり前。
こんな自分であったからこそ
ご本人も述懐されているように
「周りにそれを求めて、やってもらえないと不機嫌になっていた」
ということですからね。
そういう部分はびしっと否定する事。
でも、大事な事は、
否定し続けてダメ出しして凹むのではなくその後に、
「ああ、私も頑張っていたんだ」と
そう、自分が認めてあげることなんですよね。
振り返ると
彼女が私の所に尋ねてくれてから1年半経っているのですね〜。
ここまでよく彼女は食らい付いて来たなあと思います。
途中沈んでしまったときもありましたし
やる気がなくなってしまったような時もありました。
でも、コツコツと自分を見つめて
自分の思考や勘違いを
修正して来られたんですよね。
子供を産んだ時に、こうして気づけることは
本当に幸せな事だと思います。
私は子供を産んだとき
まだまだ周りに不満で一杯でしたから(苦笑)
愛が無い!じゃなくて「あったんだ!」
しかも「こんなに沢山!」と気づけた時
今まで居てた世界と全く真逆
180度違う世界が見えて来ます。
豊かさも実は
「ある」がベースなの。
だから豊かさに苦労する人は
「ある」を見ようとしていないだけなんですね。
厳しいと思っていた親が
愛の塊だったんだ!と気づき
負けたくない!と思っていた自分こそが
実は「大負けだったんだ」
「周りが負けてくれていたんだ」と気づく。
そんな自分であっても、
みんなが変わらず接してくれていたことに
愛が溢れていますよね。
この文章を掲載するに辺り、ご本人からこんなコメントを
頂きました。
(あの後も)次から次へと両親の愛に気付いて、何日も涙腺崩壊中です
メルマガでの紹介、もちろんして頂いて構いません
こんな日が来るなんて思ってもいなかったので、同じように誰かの気付きに繋がって
温かい気持ちになれれば嬉しいです。
これからも忙しい育児が続くと思います。
何があっても
素晴らしいお父さん、お母さんの子供である
Sさんですから、大丈夫です!
お子さんの底力を信じ
どうぞ、母親業を楽しんでくださいね。
そしてお父さんお母さんから引き継いだ
愛のバトンを、子供達に継承してあげてください。
湯川 央恵