『シュナの旅』 アニメージュ文庫 宮崎 駿
宮崎駿さんが、いつかは描きたかった古い民話を絵本にした一冊。
ナウシカ好きにはたまらない雰囲気があると思う。
宮崎駿さんの作品に触れるといつも感じる純粋さが、
この本にも「これでもか!」というほど溢れていて、
でもその剥き出しの純粋さは私にはちょっと怖いほどで、
読み終わったあと温かい気持ちと一緒に、
心にしこりのようなものがコトンと残ってしまう。
無駄のない生き方、
人としてなすべきことをまっすぐに見つめる勇気、
自分のことは顧みない優しさ、
あきらめない心。
どれもこれも簡単には手に入らないものばかりで、
でも宮崎駿さんの作品を観ると
私もとても欲しくなってしまう矛盾にいつも苦しめられる。
こんな風にまっすぐ行きたいと思う心と
こんな風には生きられないと思う心。
どちらも私だから始末が悪い。
