最近、居合刀(模擬刀)の納期が著しく遅くなっています。

 

 当店でも、10月や1月に発注したものが、塗や刀身を特殊にすると、いまだに入ってきていないものもあります。

 

 この業界で最大手と思われる居合刀メーカーでも3ヶ月以上掛かる事態も出て来て居ます。

 

 この関係で、よく話をする居合刀メーカーの社長から面白い話を聞きました。

 

 居合刀の製造と言えば、岐阜県関市のメーカーが多いのですが、各メーカーに刀身を供給しているのは1社か2社で、各居合刀メーカーもそこから刀身が供給されないと、居合刀が作れない様なのです。

 

 ただ、刀身を供給している工場は、お土産物店で売っている模造刀の刀身も供給しています。

 

 それが、インバウンドで、外国からの観光客がたくさん日本に入ってきて、模造刀がどんどん売れるため、居合の稽古に使う、居合刀の刀身分まで供給し切れず、居合刀メーカーも刀身待ちの状態が、続いて居るのだそうです。

 

 それはそれで理由は理解しますが、あまりお客様をお待たせすることもしかねます。

 

 当店もどんどん、在庫が減ってきており、いろいろ選んで作ろうとすると、大変な納期を言われるような状態です。

 

 サイズを長さが合うものが在庫されているなら、迷わずそれを買った方が良いと思います。

 

 私は、日本が観光立国ではなく、ものづくりの国である方が良いと言うイメージを持っていますが、観光の仕事に関わる人たちにとっては、そういうわけにもいかないと思います。

 

 政府も、インバウンドに一定の期待をしているように見受けられます。

 

 そうであれば、居合刀の供給が、早急に改善する事は難しいと考えるべきだと思います。

 

 最近、ほとんどのメーカーで、居合刀は受注生産になっていますが、今の状況では、とにかく現物を持っているところから、早く仕入れた方が稽古を早く始められると思います。

 

 世の中、全て繋がっているのですね。

 

 

 

 

正直の刀もかっては、河野貞光と斬れ味を競うようなお刀だったのですが、河野貞光の様な伝説の刀には成れなかった様ですね。

正直にしては、やや軽いお刀ですが、十分な迫力のある良いお刀ですよ。

【大業物、関の豪刀】「源正直」71.8 cm、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!