昨日の昇段審査、審査結果は私達には有難い物でしたが、理事会ではいろいろ問題が出て、議論が白熱して、考え方の違いが表に出た様に感じました。

 

 特に、ここ数年取り組んで来た、昇段審査の審査方法のあり方について、付いて議論が白熱しました。

 

 「いろいろ変えて見たが、結果を見れば、以前と変わらないのでは無いか。」と言う様な意見も出ました。

 

 近年、審査の要領や着眼点の整理を進めて来たのは、主として私ですが、勿論、一人でやった訳ではなく、各支部長や理事さんに相談をしながら進めて来ました。

 

 ただ、ここ暫く、万博の関係等で、余りに忙し過ぎて、事前に審査項目を十分に各支部に伝達できていなかったのは、私の責任です。

 

 しかし、私は、昇段審査や錬成大会で結果が残せず、会を去った人を少なからず見て、本人に説明の出来る審査にしたいと強く望む様に成りました。

 

 以前の審査要領は、具体的な説明ができる物では有りませんでした。

 

 そして、理事長のお役目を頂いた後、積極的に改革を進めようとしました。

 

 完全で無くとも、少なくとも、落ちた人に、具体的に何処が悪かったとハツキリ言える様にしたくて、取り組んで来ました。

 

 何だかそれが否定された様な結論の無い話に成った事は、残念で成りませんでした。

 

 その様な議論の中で、本来なら、流派の技術指導担当役員で有り、顧問を務めて頂いている先生がやる予定で有った、昇段審査を受けての、講習会を他の審査員にもしてもらってはどうかと言う話も出て、私が講習会をさせて頂きました。

 

 いきなりの話で、多少戸惑いましたが、私なりにすべての形について、自分なりの理論を持って、支部では、私の言葉で指導しているつもりなので、させて頂きました。

 

 私が師と仰ぐ先生の技とは、雲泥の差で有ったかと思いますが、私なりの言葉でさせて頂きました。

 

 中々人が集まると自分の思いを形にするのは難しいですね、まだまだ修行が足りません。

 

 もっと頑張らねば。

 

 

 

 

 

凝った拵に入った「祐定」です。これが案外斬れて、実用性能も高いのです。

研げばもっと綺麗に成るでしょうが、これだけ斬れる刀を研ぐのは、販売価格を上げるだけと考えました。十分な実用刀だと思います。(こんな時代の有る刀を使うのは文化財の破壊という意見もあると思いますが、実用刀剣のお店なので)

【朱鞘鮮やかな古刀】「祐定」44.2cm 、鑑賞に・居合・試斬刀として!!!