(私が稽古で常用しているお刀です。鞘は居合刀の物を合わせていますが、補修を重ねて、10年以上使っています)
私の普段稽古に使っている刀の鯉口付近です。
鯉口は、使っていると、どうしても緩んできます。
なので、時々は締めて、刀身が鞘から抜けない様に手入れしています。
私の場合は、ちょっとめんどくさがりなので、何時も 3~4㎜は鞘に納まらない所で、止まる位きつめに絞めています。
しかし、何度も使っていると、自然に入る様に成って、最後はまた「ゆるゆる」に成ります。
きついのは余り問題無いと思いますが、鯉口が甘くてゆるゆるだと、下を向いた時に、刀身が抜け落ちる危険が有ってとても危ないです。
刀身が鞘から抜け落ちて落ちそうになると、咄嗟に止めようとする人が居ます。
すると、自分の刀身を握ってしまって、流血の大惨事になります。
新しい人には、「もし刀が鞘から滑り落ちてしまいそうになったら、絶対取りに行かず、刀が落ちるに任せろ。」と指導しています。
刀が地面に落ちても、金具が痛む程度ですが、掴んでしまうと、指の筋を切断しかねません。
基本は、木の薄い物を鞘の内側鯉口の内側の刃側に貼るだけです。
別にちゃんとした経木で無くても、構いません。
適当な木をナイフで削ってろ、2㎜×30㎜程度の大きさにして、鞘の内側、刃の付いている方に貼るだけです。
マメにやれば玩具の鞘も10年持ちます。頑張ってみましょう。
刀身にも、拵にも証書が付くのは、珍しいですよ。
使う用としてはややか細い気もしますが、観賞用としては、二本樋の凝った刀身に、時代の金具で固められた立派な拵えが付いています。こんなのも良いかと。
【保存刀剣・特別貴重小道具】 無銘「加州家次」68.1cm 、鑑賞に・居合刀として!!!