(交換した後の目釘瓶、以前はもっと沢山有りましたが、ダメそうなのは処分しました)

 

 当店は、基本的に刀に合わせて目釘を作るので、目釘を販売と言うのはしておりません。

 

 ただ、余った目くぎなどを入れる用の瓶はあります。

 

 他の刀の目釘でも偶に使える物が有ったり、仮止めに重宝する事が有るのでストックしています。

 

 目釘の材質ですが、諸説意見が分かれるところです。

 

 一般的には、煤竹が良いと言う意見が強いですが、江戸時代の文献には、真竹が最も良いとされているものもあり、経験則として、孟宗竹が最も良いとして、指定が無ければ、孟宗竹しか使わない職人さんもおられます。

 

 私は、最近、余り工作をさせて貰えませんが、昔試斬で斬った真竹の良く乾燥した物を使う事が多いです。

 

 良く乾燥していて、削っても、煤竹以上の硬さを感じます。

 

 こんな仕事をする前にからあるので、10何年前位からの良く乾燥して、良い色に成った物も結構有ります。

 

(昔、試斬で斬った竹で厚みが十分有るもの、幾つか作ってまだ、3本は取れるかな)

 

 当店の整備担当スタッフは、孟宗竹を使った事は無いのでですが、買った煤竹よりも、私が昔斬つた竹の方が、煤竹より硬いと言いますが、主には、お客様の要望に応じて、買った煤竹を使う事が多い様です。

 

 ただ、目釘も永久に痩せないと言う訳では無いので、せめて何年かに1度で良いかも知れませんが、緩みが出ていないか点検した方が良いと思います。

 

 出来れば、自分で作ってみると、刀身の目釘穴と柄の目釘穴の太さの違いでガタツキが出やすい事なんかも良く分かると思いますよ。

 

 

 

 

 

池田美術オリジナル居合刀の特注版の1点物です。

重量感は真剣以上。映画の撮影に使用されたそうですが、使用感無く、新品同様で大変お得です。

新品同様、中古居合刀(池田美術オリジナル居合刀の特注版です)(2尺4寸5分)