先日、若い男性が居合刀(模擬刀)を求めに来ました。
話を聞くと、古流剣術の初心者の様なのですが、一番安い居合刀を探したらウチノの店が出て来たので、買いに来たとの事でした。
流派や稽古の内容を聞いていると、一番安価な居合刀は、その若者にはあまり向いていない様に思いました。
そこで、居合刀を数種類出してきて、何がどう違うのか、詳しく説明してあげました。
そして、真剣も数振り振らせてあげました。
結果、その若者は、当初予定を変更して剣道形用の居合刀を選びました。
予算を超えてしまったので、カードでの支払いと成ってしまいましたが。
剣道形用居合刀 池田美術モデル(二尺三寸五分) 珍しい樋入りの剣道形用居合刀です。
スタッフからは、「居合刀一つに2時間も掛けたら、採算合わないよ。」と指摘されましたが、性格なのでしょうがないです。
元々、池田美術を作った趣旨は、居合や古流剣術の普及を通じて、日本文化を広める所に大きな目的が有ったので、その青年が何をしたいのが考えて、最適なアドバイスをする事は、当店の使命だと思っています。
その点では、彼も自分の目指す所が整理出来て、良かったと思ってくれていると思います。
ただ。物を売るのではなく、その人の成長に役立つものを実物でアドバイスして、納得して稽古にツンって欲しいと思います。
ま、コストは思い切り付きますが、当店の存在意義には合致したと思っています。
ホームページで見ても、肉眼で見ても、地肌が大変美しいお刀である事が一目で分かって頂けます。研ぎ上がりで斬れ味も抜群ですが、斬るのがもったいなくなる様なお刀です。