猫を亡くしました

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9月21日、15年飼っていた猫(名前はシエル)が亡くなりました。
この夏の間、ちょっと食欲が落ちたりして、さすがに15歳だからおじいさんになってきたのかと、そんなふうに思ってはいたものの、あまりに突然のことで、今でもまだ信じられない状態です。
その日、わたしは昼前から仕事で出かけていて、帰ってきたときに、ケージの中でいつもとは違った体勢(うずくまる感じではなく、横たわる感じ)の猫に、あれ? と思って、声をかけたのですが、そのとき、今考えるとちょっとだけ反応したような気がします。そのへん、明確な記憶がないのですが(あまりに動揺が激しすぎて)、たぶん、待っていてくれたのだと、信じることにします。

シエルは、15年前に、捨て猫だったのを保護していたひとから譲り受けた猫です。息子の13歳の誕生会をしているところに届けていただいた猫は、まだ本当に小さくて、手のひらに載るくらいでした。黒猫ですが、目の色がきれいなブルーで、フランス語で「空」という意味の「シエル」と名づけました。翌日病院に連れていくと、ウィルス系のキャリアであることがわかり、部屋飼いにすること、他の猫とは接触させないことを言い渡されました。でも、皮膚がちょっと弱い以外は特に大病をすることもなく、オス猫としては小柄なまま、ずっとやんちゃな猫でした。

やんちゃが激しくて、高いところのものとか落として割ったりするので、いつも出かけるときはケージに入れていました。ちょっとかわいそうだったけど、帰ってくると泥棒に入られたような状態が続いたりしたのでやむを得ず(笑)。息子にとっては弟のような存在で、飼育係の息子の言うことはよく聞いていました。息子が出かける仕度をしているのを見ると、自分からケージに入って行きました(わたしのことは見下していて、全く無視なのに)。驚いたのは、今の部屋に引っ越して、息子が遊びに来たときも、何年ぶりかで息子に会ったにもかかわらず、同じように彼が出かける仕度をしているのを見てケージに入っていきました。猫って案外賢いのですよ。
亡くなったこと、一番に息子に連絡したけど、わりとクールだったな。そんなもんですかね。

5年前、わたしが家を出たあと、(猫に興味のない元夫から)ほとんど虐待状態であったのを救い出して、(本当はペット禁止のアパートで)一緒に暮らしていたわけですが、本当に、猫がいなかったら、わたしは生きていられなかったかもしれない。猫だから、別に何をしてくれるわけではないけれど、ずっと一緒にいて、夜中に運動会されたり、壁を引っかかれたり、ゲボされたり、爪を切らせてくれなかったり、とにかく、ずっとふたりで暮らしてきました。

まだいなくなってしまったことが信じられなくて、ごはんの器とかも出しっぱなしです(さすがにカリカリは処分しましたが)。トイレの砂も、ついこの間新しいのに入れ替えたのにな、とか。猫のいないケージはどうすればいいんだろう。片付けたらこの部屋もずいぶん広くなるんだろうなと思うにつけ、余計に寂しくなるので何もできません。

今まで、息子やごくごく親しい友人などにはメールで報告していたのだけれど、きょうはやっと(ペット禁止であるにもかかわらず黙認してくれていた)大家への報告と、出稼ぎ仕事先のひとや明治学院の講座のあととかにちょこっと猫のことを話したりして、少しずつ猫の死を受け入れつつあります。家に帰っても猫のいない暮らしは寂しくて、ちょっとした物音がするたびに、猫がいるような気がして、めそめそしていますが。

メールで報告した友人も最近飼っていた猫が突然死したと聞いたり、きょうは小池光さんの猫も亡くなったという話を聞き、今年の夏は猫には厳しかったのかなあと思ったりしています。

ツイッターに投稿しようと思って何回も書きかけては消して、結局、ブログに書くことにしました。とはいえ、毎日少しずつしか書けなかった。もっとたくさん書きたいこともあるけれど、ゆっくり思い出したり悲しんだりしていきます。
いろいろご心配してくださっているひともいると思いますが、がんばって心の整理をつけていきます。あんまり励まされたりするとかえって辛いので、しばらくはそっとしておいてください。