こんばんは!
富永ペインクリニック院長の
富永喜代 です。
先日、Yahoo!トップニュースになった
『阿波おどり』問題。
女性踊りのお尻や胸、着物からのぞく脚など
身体の一部分を執拗に撮影し、編集、
本人の知らないところでSNSに投稿する。
踊り手からは、
「怖い」「楽しく踊れない」
という声まで上がっています。
これは、もう単なる
『撮影マナー』の問題ではありません。
400年以上受け継がれてきた阿波おどりの、
文化継承の問題です。
一部の「見る阿呆」によって、
「踊る阿呆」が萎縮し、
「もう人前で踊りたくない」
というところまで追い詰められている。
人口の少ない徳島にとって、
若い踊り手が離れていくことは、
そのまま伝統文化の
担い手減少につながります。
今起きているのは、
【開かれた伝統文化× スマートフォン
× SNS× 再生回数経済】
の衝突です。
しかも、SNSでは
「阿波踊り くっきり」
などという検索まで成立している。
顔を映され、
お尻が強調される瞬間を切り取られ、
それが本人の知らないところで
100万回を超えて再生された例まである。
そんなことが起きれば、
踊り手が萎縮するのは当然です。
善意やモラル頼みをやめ、制度と行動管理で守る
では、どうすればいいのか?
ここで参考になるのが、
東京・高円寺阿波おどりです。
高円寺では、
演舞場内に入っての撮影を禁止。
三脚、一脚、脚立、椅子、自撮り棒、
ドローンなどを使った撮影も禁止しています。
屋内の舞台公演では、
動画撮影・録音
そのものを認めていません。
性的目的か、どうかなんて、
他人からは判別できません。
実際、徳島の実行委員会が
問題の投稿者に直接話をしても、
『これは芸術だ』と主張されたと
報じられています。
だったら、運営側は
相手のマナーに頼るのではなく、
思想ではなく、行動を管理する。
悪意を持って再生回数を
稼ぐ人間が悪いに決まっています。
でも、相手の善意頼み、
「マナーを守ってください」という
お願いだけで止められないのなら、
主催者側が”撮影行動を管理”して
踊り手を守る仕組みを作る。
例えば、
・練習場では一般撮影を禁止する
・公式演舞場では撮影位置や使用機材を制限する
・胸や臀部などを執拗に追い続ける撮影は
スタッフが行為として止める
・公式カメラマンや報道については登録制
もちろん、阿波おどりは
「見てもらう文化」でもあります。
撮影してSNSで広げてくれる人たちの力も、
大切な観光資源です。
しかし、
「撮影マナー違反」
という言葉だけで済ませられる境界線を、
越え始めているのではないでしょうか。
踊り手が安心して踊れる未来のために
Yahoo!ニュース記事で、
私が最も重いと思った言葉は、
「400年の歴史」ではありません。
踊り手本人が、
「楽しく踊れない」
と、話しているところです。
「踊る阿呆に見る阿呆」。
見る側まで含めて、
みんなで楽しむからこその
”阿波おどり”のはず。
その「見る阿呆」の一部によって、
踊る人が楽しく踊れなくなっている。
これは、かなり深刻です。
踊り手が安心して踊れなくなれば、
400年の先に、500年はありません。
一部の心亡い者たちに、
私たちの大切な文化を
蹂躙させてはいけない。
徳島はICT・デジタル活用を
積極的に進めてきた県でもあります。
ならば、
SNSとITが生んだ新しい被害には、
ITと新しいルールで対抗する。
相手のモラルだけに
文化の未来を委ねない。
えひめ徳島県人会会長として、
全国の徳島県出身者で構成される
県人会にも働きかけます。
守るべきものの
優先順位を間違えず、
阿波おどりの文化継承のために、
私もできることから
動いていきたいと思います。
あわせて見たい!痛み専門医の解説動画
年齢や立場に関わらず、
誰もが自分の身体や存在を肯定され、
脅かされることなく尊厳を持って
生きることは社会の基盤です。
それは性や
パートナーシップのあり方においても同様です。
社会的な偏見や年齢による固定観念に縛られず、
自分自身の体と心に向き合いながら
「今が一番最高だ」と思える生き方を
重ねていくことの大切さについて
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富永喜代プロフィール
医療法人TMC(Tominaga Medical Communication)理事長。
富永ペインクリニック院長。医学博士。
465gの赤ちゃんから104歳の高齢者、
FIFA日本サッカー代表などのプロアスリート選手など、
(通常1日2人のところ)1日平均12人、
2万人超の臨床麻酔実績を持つ。
YouTube 総再生回数 7800万回突破。
チャンネル登録者数 30万人。
SNS総フォロワー数 46万人。
経済産業省
『平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業』を
委託されるなど、痛み最新医療のリーダーとして
注目されている。
確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、
NHK「おはよう日本」
などのテレビ出演多数。
肩こり改善メソッドの処女作
「こりトレ」(文藝春秋)は10万部など、
累計 100 万部の著者である。











