研修医時代。
45万円のサックスの領収書が、
私の勤務先の病院に届いた。
父は楽譜も読めない。
相談もない。
でも、領収書だけは確実に届く。
あるのは、ただ一つの前提だけ。
「親に孝行しなさい」
その前頃に、父はこう言った。
「ツレがサックス拭いてて、
格好よかった。」
またか。
これは音楽じゃない。
承認欲求の話。
そして、
その請求書が、私に回ってきただけ。
『ああ、愛人やツレに
いい格好を見せたいんだな。』
だから当時の私は、
自分のことを
“養殖ハマチ”だと思っていた。
これは親子の問題ではない。
既成事実トラップ。
先に実行し、
選択肢を潰し、
罪悪感で回収する。
しかし、
この構造はどこにでもある。
・親子
・夫婦
・職場
・親族
責任とリソースが分離すると、
搾取が起きる。
決めたのは誰か。
払うのは誰か。
ここが一致しない関係は壊れる。
■ 意思決定=期待報酬 − 予測コスト
このケース
・親:報酬(支配・達成感)
・親:コスト(ゼロ)
・子:報酬(なし)
・子:コスト(45万+自由喪失)
完全に非対称構造。
だから違和感が出る。
・育ててやった
・犠牲になった
・誰のおかげで
恩は本来、自由に返すものだ。
でもそれを強制した瞬間、
関係は契約ではなく、搾取になる。
境界線を引けない関係は、
必ず搾取に変わる。
しかし、私にとって
毒親、貧乏は
もはや武器なのだろう。
毒親と貧乏は、
社会構造を見抜く訓練だった。
過去は変えられないが、
“意味”は再設計できる。
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■富永喜代プロフィール
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医療法人TMC(Tominaga Medical Communication)理事長。
富永ペインクリニック院長。医学博士。
465gの赤ちゃんから104歳の高齢者、
FIFA日本サッカー代表などのプロアスリート選手など、
(通常1日2人のところ)1日平均12人、
2万人超の臨床麻酔実績を持つ。
YouTube 総再生回数 7800万回突破。
チャンネル登録者数 30万人。
SNS総フォロワー数 46万人。
経済産業省
『平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業』を
委託されるなど、痛み最新医療のリーダーとして
注目されている。
確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、
NHK「おはよう日本」
などのテレビ出演多数。
肩こり改善メソッドの処女作
「こりトレ」(文藝春秋)は10万部など、
累計 100 万部の著者である。
