【 ヘバーデン結節治療の実際 】
「先生、痛みは我慢するので、
指の変形だけなんとか治せませんか？」
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外来でよく聞かれる質問です。
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へバーデン結節外来には、
長年悩んだ末に
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「整形外科では治療法なしと言われた」
と肩を落として来られる方が
多くいらっしゃいます。
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「これ以上変形しないようにする
治療はないんですか？」
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「出されたのは、
ただの痛み止めですよね？
根本から治したいんです」
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その気持ち、痛いほどわかります。
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でも、
へバーデン結節外来では、
そこで話を終えません。
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むしろ、そこからが
本当の“治療”の始まりなのです。
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へバーデン結節は、
ただ関節が変形していく疾患ではありません。
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根底には、
指が痛い
⇒ 交感神経の過剰な賦活
⇒ 指先の血管が収縮して末梢血流が低下
⇒ 指先の酸素・栄養・カルシウム不足
⇒ 関節の変性と変形
という悪循環が隠れています。
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つまり、痛みを放置することが、
指の変形を進行させる
原因そのものになっているのです。
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「痛み止めでごまかしても意味がない」
――そう思う方も多いでしょう。
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でも、
ペインクリニックで行う治療は、
“痛みの本質”にアプローチします。
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神経ブロックや薬物療法、鍼灸、
さらには漢方、当院なら運動療法まで、
多角的に交感神経の暴走を抑えます。
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末梢の血流を回復させることで、
変形の進行を止める可能性があるのです。
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私のクリニックでは、
へバーデン結節の患者さんが、
再び趣味の手芸を始めたり、
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お仕事を苦なく遂行できるようになった、
包丁を握って料理を楽しめるようになった
ケースも珍しくありません。
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痛みを軽く見ず、
丁寧に向き合うことで、
人生の質（QOL）そのものが回復するのです。
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■富永喜代プロフィール
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医療法人TMC(Tominaga Medical Communication)理事長。
富永ペインクリニック院長。医学博士。産業医。
465gの赤ちゃんから104歳の高齢者、
FIFA日本サッカー代表などのプロアスリート選手など、
（通常１日2人のところ）１日平均12人、
2万人超の臨床麻酔実績を持つ。
YouTube 総再生回数 7000万回突破。
ﾁｬﾝﾈﾙ登録者数 29万人。
SNS総フォロワー数 44万人。
経済産業省
『平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業』を
委託されるなど、痛み最新医療のリーダーとして
注目されている。
確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、
NHK「おはよう日本」
TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」、
などのテレビ出演多数。
肩こり改善メソッドの処女作
「こりトレ」(文藝春秋)は10万部など、
累計 9８ 万部の著者である。