【 セックスレスとパートナーチェンジ 】
「セックスしないだけで、離婚なんて。」
「そんなの、納得いかない。」
「パートナーを変えるなんて、
無責任じゃないの？」
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こうした声があるのは、当然のことです。
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しかし、
人にはいろんな生き方があります。
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性を重要と感じない人も、
人生から卒業しても構わないと
考える人もいて当然。
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それもまた、
誇るべき自分の価値観です。
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けれど同時に、
性が「愛情表現」や「自己肯定感」
そのものである人もまた、存在するのです。
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日本では、性に関する話題は
“下品”“恥ずかしい”として
避けられがちです。
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とくに女性は、幼い頃から
「はしたないことはやめなさい」
と教えられ。
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出産後は
「母親として」
「家族として」は評価されても。
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「ひとりの女性として求められる」
ことに戸惑いを感じる方も
少なくありません。
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その結果、
性に対する価値観が大きくずれていく
夫婦関係を生みます。
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JAPAN SEX SURVEY 2024では、
既婚者の41.2%がセックスレス
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50代男性の88.3%が
「セックスしたい」と
願っている一方で、
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同年代の女性は
42.6%しか
セックスを望んでいません。
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これは、単なる性欲のズレではなく、
“人生観のズレ”**ともいえる
深刻な隔たりです。
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だからといって、
「すぐに離婚しましょう」
「パートナーを変えましょう」
と言いたいわけではありません。
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むしろ、
「価値観が違う」という
現実に向き合ったとき、
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“どうしたらお互いが壊れない関係を
続けられるか”を
一緒に考えてほしいのです。
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カウンセリングで
歩み寄れる夫婦もいます。
セックスの形を広げて
再構築できるカップルもいます。
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でも中には、
いくら丁寧に対話しても、
いくら寄り添っても、
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“どうしても交わらない深い感覚”
があることも、また事実です。
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そんなときに、
一方だけが我慢し続けて、
一方だけが欲求や感情を抑えつづけて、
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心を擦り減らしていく関係を、
「正しい夫婦の形」と
言い切ることはできないと考えます。
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“パートナーチェンジ”という言葉は
強く聞こえるかもしれません。
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でもそれは、
「今の関係が悪い」と
切り捨てることではなく。
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「どちらも否定しないための選択肢」
として存在しているものです。
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人生は長いです。
50代、60代であっても、
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「もう一度、愛されたい」
「もう一度、つながりを感じたい」と
願うことは、
決してわがままではありません。
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離れることも、つながり直すことも、
どちらも「愛のかたち」です。
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どんな決断であっても。
「あなたが自身が、
自分の人生に正直であること」
こそが、
何よりも尊いことです。
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■富永喜代プロフィール
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医療法人TMC(Tominaga Medical Communication)理事長。
富永ペインクリニック院長。医学博士。産業医。
465gの赤ちゃんから104歳の高齢者、
FIFA日本サッカー代表などのプロアスリート選手など、
（通常１日2人のところ）１日平均12人、
2万人超の臨床麻酔実績を持つ。
YouTube 総再生回数 7000万回突破。
ﾁｬﾝﾈﾙ登録者数 29万人。
SNS総フォロワー数 44万人。
経済産業省
『平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業』を
委託されるなど、痛み最新医療のリーダーとして
注目されている。
確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、
NHK「おはよう日本」
TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」、
などのテレビ出演多数。
肩こり改善メソッドの処女作
「こりトレ」(文藝春秋)は10万部など、
累計 9８ 万部の著者である。