【 セックスをしたくない女性たち 】
性交渉は、
"したくない人"を"
したいように仕向ける"事は難しい。
性に厳しすぎる生育環境
(祖母のしつけ)
性嫌悪、性教育・情報欠如等、
その根幹が根深いから。
上記理由などにより、
子どもは欲しいけど、
元々セックスが好きじゃない、
という女性は少なくない。
『結婚したら変わるかも』
『子どもを産んだらかわるかも』は,
はっきり言うと、甘い。
彼女たちは結婚して
子どもを産むまではセックスを我慢する。
しかし、子どもができてしまえば、
本来、セックスは好きじゃないので、
子育ての疲れを理由に
セックスを断り始める。
最初は、夫側も
『育児で疲れているのかな。』
と賛同しているが、
子どもが中学になっても、
子育てが手から離れても、
何だかんだと
性交渉に応じないことに気づく。
日本は制度上、
婚姻関係者としか性交渉はできない。
いくら妻が拒否しているからといって、
他の人としたら不倫、有罪だ。
だから、誰ともセックスできない。
また、妻を愛しており、
子育てが一段落したら、
妻とセックスを楽しみたい!
という希望を持っている夫もいる。
しかし、
もともと性嫌悪を抱いている妻には
この願いは届かず、
希望は水泡に帰すのである。
大体、”嫌悪レベル”で”嫌い”なことが
好きな事に変わるなんてことは、
通常生活ではありえない。
小さい頃から、家庭でセックスは
はしたないこと、恥ずべきこと、
女子から望むなんて汚らわしい事、
と教えられちゃってるんだもん。
あそこに手を持っていったら、
パチンと手で叩かれるんだもん。
そんな概念で家庭教育され、
学校では性教育が十分でなく、
さて、どこに
女子がセックスを積極的に
好きになる要素があるでしょうか?
本当はしてみたい、経験したい、と
願うことすら、
厳しく咎められるしね。
(でもね、結婚した途端、
早く子どもを産め!とか
子どもを産んで一人前、
言われるんですよ。)
NHKの大河ドラマと
一緒じゃないですか?
藤原兼家が、
その思想を支配されていた
父親がなくなって、初めて
『兄は兄の人生を生きて良いんです。
父は死んだのです!』
と道長に諭され、
覚醒したじゃないですか。
性規範とか性嫌悪などは、
呪縛が祓われないと、
なかなか覚醒しにくいと感じます。
古い価値観に
縛られたままの方もいるでしょう。
でも、いろんなステージで
女性の人生は代わり、
女性のヘルスケアのニーズも
年齢とともに変わることを
実感されている人も多いはずです。
出産のためだけのセックスから
開放され。
.
自分らしい性を
追求してもいいかな、と思った時に
必要になるのが教育です。
一気にセックスレスを解消することは
難しいかもしれません。
しかし、
価値観、
体や心の変化を受け入れながら
生きていくのが人生だから。
したくない人はしたくない。
したい人がすれば良いのが
セックスの基本。
それも、
途中で変わっても良いんです。
徐々に価値観が変わって、
関係が変わってきたら、
お互いの意見をすり合わせ落とし所を探る。
それでも、
全く折り合いがつかないなら
公認のパートナーを探したり、
パートナーチェンジも考える。
こんなことを呟けるのも、
性交痛外来を開設する現役医師だから。
もちろんアセクシャルな方や、
誰ともしたくない人が
いることも知っています。
これからも、
大人の性教育を継続していきます。
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■富永喜代プロフィール
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医療法人TMC(Tominaga Medical Communication)理事長。
富永ペインクリニック院長。医学博士。産業医。
465gの赤ちゃんから104歳の高齢者、
FIFA日本サッカー代表などのプロアスリート選手など、
(通常1日2人のところ)1日平均12人、
2万人超の臨床麻酔実績を持つ。
YouTube 総再生回数 7000万回突破。
チャンネル登録者数 29万人。
SNS総フォロワー数 44万人。
経済産業省
『平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業』を
委託されるなど、痛み最新医療のリーダーとして
注目されている。
確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、
NHK「おはよう日本」
TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」、
などのテレビ出演多数。
肩こり改善メソッドの処女作
「こりトレ」(文藝春秋)は10万部など、
累計 98 万部の著者である。