ペインクリニックの存在意義 | 痛みで苦しまない人生を医学の力で導く痛み改善ドクター富永喜代のブログ

痛みで苦しまない人生を医学の力で導く痛み改善ドクター富永喜代のブログ

富永ペインクリニック院長。医学博士。2万人の臨床麻酔実績を持つ麻酔科医。おはよう日本、金スマなど出演多数。著書は95万部超。YouTube『女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室』チャンネル登録者数24万人、総再生回数5000万回。SNSフォロワー35万人。

【 ペインクリニックの存在意義 】

 

「痛みでは死なないが、

人生の質(QOL)は確実に奪われる」

 

 

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日本は世界有数の長寿国ですが、

その実態を詳しく見てみると、

多くの人が「健康寿命」としては

決して長くない現実があります。

 

 

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その最大の要因の一つが

腰痛、ひざ痛、首の痛みなどの

『慢性痛』です。

 

 

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統計によると日本人の80%以上が

何らかの慢性痛を抱えながら

生活しているとされています。

 

 

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腰痛、片頭痛、肩関節周囲炎、

変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、

帯状疱疹後神経痛(PHN)など、

 

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痛みの原因と病態は多岐にわたり、

それに伴う心身の負担も計り知れません。

 

 

 

 

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痛みは、本来、

「侵害受容性疼痛(nociceptive pain)」

として、外傷や炎症などの

異常を知らせる警告信号としての

役割があります。

 

 

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しかし、この痛みが

本来の原因が治癒した後も持続する場合、

それは単なる「症状」ではありません。

 

 

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「慢性痛症候群(chronic pain syndrome)」

へと移行し、神経系や心理面にまで

影響を及ぼします。

 

 

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慢性痛に陥ると、

単に痛みを感じるだけでなく、

扁桃体の活動亢進によって

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不安や抑うつ症状が増悪し、

痛みに対する感受性が過敏化するという

負のスパイラルに陥ります。

 

 

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この状態が長引くと、

「中枢性感作(central sensitization)」

と呼ばれる現象が生じます。

 

 

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痛みが癖になった状態、すなわち

痛みの閾値が低下、さらに

痛みの慢性化・増悪状態となります。

 

 

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また、慢性痛は

交感神経系の異常を伴うことが多く、

血流低下や筋緊張の亢進を引き起こし、

 

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高血圧症や糖尿病、免疫低下、

脂質異常などの症状を発症させます。

 

 

 

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【 ペインクリニックの役割とは? 】

このように、痛みは

単なる身体的な苦痛にとどまらず、

心理的・社会的な影響も大きい病気です。

 

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ペインクリニックでは、

この多角的な視点から

痛みの本質にアプローチし、

患者のQOLを向上させることを

目的としています。

 

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ペインクリニックで扱う治療は

多岐にわたり、以下のようなものがあります。

 

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1. 神経ブロック療法

局所麻酔薬やステロイド剤を使用し、

痛みの伝達を遮断する治療法。

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2. 薬物療法

鎮痛補助薬(抗うつ薬・抗てんかん薬)を

含む多様な薬剤を適切に使用。

オピオイド鎮痛薬(フェンタニルなど)の

適切な管理も重要。

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3. リハビリテーション・理学療法

運動療法(エクササイズ・ストレッチ)を

組み合わせることも重要です。

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当院はスポーツジムを併設し、

運動で痛みの根本改善を図ります。

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4. 認知行動療法(CBT)

痛みへの過剰な不安や恐怖

(カタストロフィック思考)を軽減し、

脳の痛み処理システムを適正化する。

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5. 補完医療(東洋医学・鍼灸療法)

東洋医学的視点から、

痛みの緩和を目的としたアプローチを併用。

 

 

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富永ペインクリニックには

鍼灸院リベラを併設しています。

 

 

 

 

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【 なぜペインクリニックに

「性交痛外来」や「ヘバーデン結節外来」を設置するのか】

 

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私のクリニックでは、

特にQOLに直結する痛みに焦点を当て、

全国でも珍しい「性交痛外来」や

「ヘバーデン結節外来」を設置しています。

 

 

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≪性交痛(dyspareunia)とは≫

性交時の痛みは、

単に身体的な不調だけでなく、

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パートナーシップの崩壊や

自己肯定感の低下につながる大きな問題です。

 

 

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性交痛の原因には、

閉経後のエストロゲン低下による

腟萎縮(GSM:genitourinary syndrome of menopause)、

筋肉の過緊張(腟前庭痛症:vestibulodynia)、

骨盤底筋力低下、手術後などがあり、

適切な治療が不可欠です。

 

 

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当院では、局所エストロゲン療法や

骨盤底筋リハビリ、

心理的カウンセリングを組み合わせ、

根本的な解決を目指します。

 

 

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≪ ヘバーデン結節と痛み ≫

指の変形と痛みを伴うヘバーデン結節は、

特に更年期以降の女性に

多く見られる疾患です。

 

 

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手の使用制限が生じることで

生活の質が著しく低下します。

 

 

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しかし、日本では未だ

「加齢のせい」「放置するしかない」

と言われることが多く、

専門的な治療を受ける機会が限られています。

 

 

 

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【 痛みの専門医が果たすべき役割 】

痛み治療は単に「鎮痛」ではなく、

「人間の尊厳を守る医療」です。

 

 

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慢性痛は、単なる病気の症状ではなく、

「独立した疾患」として

認識される時代に入っています。

 

 

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現代の医療では、

「キュア(治癒)」と「ケア(支援)」の

両面を考慮することが重要です。

 

 

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ペインクリニックの医師は、

痛みを単なる生理的現象としてではなく、

その背後にある心理・社会的要因を含めた

「全人的医療」を提供する責任があります。

 

 

 

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「痛みは、コントロールできる。」

 

 

 

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”痛みは我慢すればいい”

”痛みと共に生きる”ことを

強いられるのではなく。

 

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「自分らしい人生」を目指すために、

適切な治療を受けることが何より重要です。

 

 

 

 

 

 

 

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■富永喜代プロフィール
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医療法人TMC(Tominaga Medical Communication)理事長。

富永ペインクリニック院長。医学博士。産業医。

 

 

 

465gの赤ちゃんから104歳の高齢者、

FIFA日本サッカー代表などのプロアスリート選手など、

(通常1日2人のところ)1日平均12人、

2万人超の臨床麻酔実績を持つ。

 

 

 

YouTube 総再生回数 7000万回突破。

チャンネル登録者数 29万人。

SNS総フォロワー数 44万人。

 

 

 

 

経済産業省

『平成26年度健康寿命延伸産業創出推進事業』を

委託されるなど、痛み最新医療のリーダーとして

注目されている。




確かな腕とユニークなキャラクターが人気を呼び、
NHK「おはよう日本」
TBS「中居正広の金曜日のスマたちへ」、
などのテレビ出演多数。
  

 


肩こり改善メソッドの処女作
「こりトレ」(文藝春秋)は10万部など、

累計 98 万部の著者である。
 

 

 

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