翻訳家見つかる。 | 世界の映画祭へ挑戦 世界中で劇場公開を目指して

世界の映画祭へ挑戦 世界中で劇場公開を目指して

(・ω・)ノこのブログはカメラ片手にバックパックを背負い世界4カ国へ渡航し完成させた長編映画とそれにまつわる日々を綴っています。世界中のあらゆる国際映画祭に参加し劇場公開を目指す、勝つか負けるか?生きるか死ぬか?崖っぷち日記です。


ビートル

昨日、剛君から携帯に連絡があった。翻訳家が見つかったのだ。あれ?と思う程、意外と早く見つかった。しかしどんな人かは剛君も知らないようだった。アレシャンドレさんというブラジル人の男性という情報だけで、午前中、その人に電話する。電話を取ったのはアレシャンドレさんの奥さんで知子さんという方だった。たまたまその時アレシャンドレさんが電話に出れないので、知子さんがとても丁寧に対応してくれた。僕がサンパウロに来て日が浅い事を告げると、自分の滞在先まで来てくれる事になった。脚本の最終チェックを大急ぎでする。

約束の午後三時。アレシャンドレさんと知子さんが遠いところわざわざ来てくれた。時間通りだった。二人とも物腰の低いとても感じの良いご夫婦だった。アレシャンドレさんは、とても知的な方で話しているうちに「この男、で、出来る!」と思った。アレシャンドレさんは、漢字を主に専攻し、日本で日本語を学んでいたそうだ。確かに、彼の日本語は、日本人がしゃべる日本語より奇麗だった。願ったり叶ったりの方と知り合う事が出来た。やはり探せば見つかるのだ(自分が見つけたわけではないけど...)

二人に自分が作っている映画の話、これまでの事情を説明し、アレシャンドレさんが翻訳を引き受けてくれる事になった。情けないが自分の経済的な事情も説明した。するとアレシャンドレさんは「お金の事はあまり気にしなくて良いです。すばらしい映画を期待していますよ」と言ってくれた。感動した...実は、サンパウロに来てから、この街は金でしか動かない人間ばかりという先入観を持ってしまっていた。大間違いだった。

アレシャンドレさんは実は非常に多忙な方で、彼のスケジュールは数々の通訳や翻訳で埋まっていた。ボランティアで日本語学校で日本語を教えている。なのに、僕の無理な要求に答えてくれようとしている。ただただ頭が下がった。こんな人を見つけてくる剛くんのすごさにも...脱帽する。

二人を見送って、これで第一の壁「翻訳」作業を乗り切る目処がついたので一息ついた。次は絵コンテをしあげなければ...