工房ツアー最後の一軒、結城市にある本場結城紬の工房にお邪魔しました。
昭和31年に、「糸つむぎ・絣くくり・地機(じばた)織り」の3工程が国の重要無形文化財として指定され、卓越した技工は世界的にも守るべき貴重な技として、平成22年には、ユネスコ無形文化遺産にも登録されました。
こちらの工房には、糸くくりの方が1名と織り子さんが3名いらっしゃいました。
織り子さんの中には若手の方も在籍しておられ、
若い方には期待しています!とおっしゃってました。
若手さんが熟練になられるのが楽しみですね!
織り子さんは、今でも若い方が地方から来てくれるようです。
がしかし、糸をつむぐ人、絣くくりをする人が減ってしまい、育てる若手がなかなか見つからないのが現実のようです。
結城の糸は経糸、緯糸、絣糸とそれぞれつむぐ方が違うんです。
数十年の熟練さんのつむいだ糸は別格でした。
これ、手でつむぐんですからね。
脱帽です。
絣の柄は緻密に計算されています。
こちらに書かれている柄は、パソコン等で作られた物ではなく、すべて手書き!
ふちに見える数字は、どの糸がどこにくるのかを表した物です。
頭が変になりそうですね。
今回は御主人のご厚意で、今日の為に色々と用意いただき、糸つむぎ、絣くくり、いざり機の体験をさせていただきました。
みなさん楽しく体験していただきました。
色んな人の手によって作り上げられる本場結城、持った時の軽さと素朴な温かさを感じる最高の紬織物でした。
ありがとうございました!
工房ツアーを終えて。
現地に行き、色々な方とお会いし、お話させてもらえたことがどれだけ大事か、沢山の事を学ばせていただきました。
今回もとても楽しいツアーとなりました。
経験と歴史に勝るものはなく、地道に積み上げたものは、やはりいい物でした!
これだけの物を一人でも多くの方に発信できるよう、日々精進してまいります。
また楽しい工房ツアーを企画したいと思っていますので、
よろしくお願いします。
加寿利屋














