こんばんは。
今日も朝からの雨でした
一雨ごとに暑さが和らいでいくようです
調子に乗ってよく頂く質問シリーズ第2弾です
今回は『喉仏』についてです。
お骨拾い時に
『喉仏はどれ?』
『喉仏は出た?』
とのお声をよく聞きます。
お骨拾い時に火葬場の職員さんより
『こちらが喉仏です。』
とお骨の説明があります。
喉仏?
ここでいう『喉仏』とは皆さんがイメージする『喉仏』ではございません。
男性によく見られる首の前方にある突起した骨のことではないということ。
そちらのお骨は『甲状軟骨』と言い、喉頭の外郭をつくる軟骨です。
軟骨の為ご火葬後には残りません
では皆さんがお骨拾い時に『喉仏』『喉仏』と言われているのは何なのでしょう?
それは体を支えている骨の上から2つ目の骨『第二頸椎』といいます。
その『第二頸椎』が何故『喉仏』なのか(。´・ω・)?
それはその形がまるで仏様が座禅を組んで胸の前で手を合わせている姿に見えるからです
その姿形から、まるで『身体の中に仏様がいたようだ』ということから大変ありがたられ、特別扱いされてきたお骨です。
ですので皆様は『喉仏がありましたか?』と聞かれるのですね
その『喉仏』だけを別の容器に納め、信心している宗派の本山に持って行き納骨という地域もあるようです。
宗旨によっては『喉仏』におもきを置かず、『そのような説明は不要です』と言われることもございます。
『喉仏(第二頸椎)』は体を支えていたお骨の為、どうしても脆く、崩れやすくなっています。
ご火葬時にしっかりとした形で残る方はばかりではございません。
ですので、『喉仏』が残らなかったからと言ってがっかりしたりしないでください。
大切なのは『喉仏』ではなく、その方の生きてきた時間や姿です。
そちらに思いを馳せ、感謝の気持ちを持ってお骨拾いをしてください
『喉仏』の写真を添付とも思ったのですが、お坊さんが合掌しているイラストにしました。
想像を働かせてこの記事をお読みいただければと思います( ̄▽ ̄)
【豆知識】
喉仏は英語ではAdam's apple(アダムの林檎)と表現されます。
アダムがエデンの園で禁断の果実である林檎を食べた際に神に見つかり、驚いてその林檎を喉に詰まらせたという話が由来のようです