もうかれこれ3年前。
2014年に初めてイラン旅行をした時の話し。

イラン・エアーという航空会社の飛行機で、ドバイからイランのテヘランを目指す。  

海外旅行に行かれた方は、この感覚分かると思うが、日本から離れるに従い減っていく東アジアの人たち。そして飛行機には目指す国の人たちの割合が多くなって行くに連れて高まる"いよいよ感"。

飛行機の待ち時間に入ったドバイの喫煙所でも、中東・インド系の人々が大半を占める。
自分は遂にイランを訪れるのだ・・!


イランの紙幣はご存知(?)ホメイニ氏

この"いよいよ感"はまさに旅の醍醐味であり、同時に緊張感がふつふつと湧いてくる。

そして、イランエアー搭乗。
ここまで来れば流れに身を委ね、前に進むのみ。

と、飛行機に搭乗中、見慣れた東アジア系の人と目が合い、英語で挨拶を交わす。
日本人かな?と一瞬思ったが、後から話しを聞くと中国出身の青年(25歳位)。ユアン君。

彼とは飛行機の中でも近い席だったので、簡単な自己紹介をしたり、テヘランで訪れた方がいい名所を教えて貰ったりして、そうこうしている内に飛行機はテヘランへ到着。

入国手続きの際もユアンとちょこちょこ話していた為か、本来は感じたであろう、入国時の緊張を一切感じることはなかった。
(本当はイラン到着の喜びを噛みしめたかった部分も多少はある。)

ユアンはドバイ在住で、月に一度位の頻度で、イランにタブレットPC 等の販売交渉で訪れているのだそうだ。

既にドバイに数年住み、自身の生活とネットワークを築いている。

実は、私がイランでビジネスをしたいと考える様になったのは、この時の出会いがきっかけである。

中国からやって来た青年が、ドバイを拠点に近隣国へビジネスを展開している。

彼の様な生き方もあるのだな・・と気付かされたと共に帰国後、
『自分もそんな行き方が出来るのでは?・・
 してみたい。』
という思いが心に芽生えた。

空港を出た後は、彼のイランでのビジネートナーであるイラン人が向かえに来てくれていて、何と!テヘラン市内の予約していたホテルまで車で連れて行ってくれたのだ。

テヘランの空港から相当な距離のあるテヘラン中心市街、英語表記も少なく、ペルシャ語もろくに読めない私は、果たしてユアンにホテルまで送って貰わねば到着迄にどのくらい時間がかかったことだろうか。ましてやたどり着けたかさえ、今思い出しても危うい。

別れ際に「また会おう!」と約束し、彼の名刺を貰い、別れる。

ユアンとの出会いは、
私の人生を左右する出会いだった。

私のペルシャドリーム2020(イランに住みビジネスをする)が具体化していく課程で、いずれ彼とは再会することになるであろうと確信している。
その時はユアンに最大限の感謝の気持ちを伝えたい。

次回は、
『窓の外はリアルイラン』
乞うご期待!