サンドウィッチ伯爵の悲劇は繰り返されるのか? | 眠れない夜のための

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暇つぶしにでもなれば幸いです。

何かの固有の発明品に対して、自分の名前がつくというのはいかがなものなのだろうか?
病気・障害の名前に、その病気・障害を発見した人の名前が付けられる例も同様です。

「パセドウ氏病」とか「アスペルガー障害」とか。

病気・障害の名前に関しては、「その病気の研究に尽力した人」というコンセンサスがあるので、
むしろ名誉なことなのだろうと想像できるのですが…商品名となると微妙です。

例えば「サンドウィッチ」。
これは、イギリス貴族のサンドウィッチ伯爵が、
チェスだかカード賭博だかが大好きで、片手で食べられる食べ物を考えてできた。
(もう片方の手で、チェスだかカード賭博だかをやるためにね)
というのが通説です。

良くは知りませんが、サンドウィッチ伯爵にはサンドウィッチ伯爵の人生があって、
貴族ですから、色々と政治的な活動もしていたはずです。
もしかしたら、英国に対する多大なる貢献をしているかもしれない。

しかし、後世の私たちは、サンドウィッチ伯爵を、

サンドウィッチ好きな、チェス(だかカード賭博)狂いのおっさん

としか認知しないわけです。
それもこれも、サンドウィッチという食べ物に、伯爵の名前がついたことによる悲劇です。
これは、名誉なことなのでしょうか?

現代の日本にもこれと同じような悲劇を引き起こしかねない商品があります。
感の良い人はおわかりでしょう。これです。


手を汚さず家中ピカピカ!【マツイ棒】超おそうじシリーズマツイ棒 3個セット

¥1,280

そうです。マツイ棒です!

現代に暮らす我々には、松居一代さんが女優として芸能人として、
映画やテレビに出演されていることを知っています。
しかし、100年後の後世の人たちが、マツイ棒(それがまだあったとして)の由来を知った時、
松居一代さんを

「お掃除が大好きなおばちゃんの発明品」

とだけ認識することになりかねません。まあ、ニュアンスとしては間違ってないのですが…。

そんなマツイ棒の100年後に思いを馳せながら、
神戸三宮にある、フロインドリーブのローストビーフサンドを美味しくいただきました。

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ローストビーフがあふれんばかりで、
これをサンドウィッチと言って、出された伯爵は、

「具が多すぎて、片手で食べられないでーす。手がベトベトデース。
                  これは、サンドウィッチではアリマセーン!」

とか言うのかなぁ?と
しょーもないことを考えながら、美味しくいただきました。