米ノ山 春らんまんハイキング2018 (西鉄レッツハイク番外)
 
春らんまんハイキングは今年で第30回を迎えます。 篠栗町RKBラジオFCO-OPが主体となった「春らんまんハイキング実行委員会」によって運営主催されています。
 
                                       出発受付  
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午前8時前に篠栗町の総合センター「クリエイト篠栗」の広場に到着。 「米ノ山コース」で出発受付です。 四つのハイキングコースを選ぶことが出来ます。
 
■ 米ノ山コース     往復15km 健脚向け 若杉山の手前 593m。
■ 樹芸の森コース    往復10km 家族向け
■ 九大の森コース    往復8km  手軽ハイキング感覚
■ カブトの森コース   往復5km  体験教室(小学生向け)
 
2年前の2016年度(28回)の時に、 樹芸の森コースに参加しています。 今回は人気の九大の森コースも考えたのですが、参加者が多くて混雑すると思い、米ノ山コースを選びました。
               参加証とおにぎり
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 受付で参加証おにぎり、そしてスタンプ用紙が配られます。 参加証の裏は”通行手形”になっていて、「」が付いています。 参加者の話声で「これは熊よけだよ」と聞こえてきたのですが・・・九州には「」は居ないでしょう。 それでも「ヘビよけ」にはなるかと思い、リョックに取り付けました。 うっちゃんはヘビがダメなのです。 歩くと、リンリンと可愛い音が鳴ります。
 
               米ノ山コース出発式 
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   米ノ山コースは距離がありますから、4コースの中では一番最初に出発します。 出発式を担当するのは、RKBの三好ジェームス(左)とTOM・G(トム・ジー)です。 二人とも顔は知っています。 「めんたいワイド」とかで・・・。 それと、篠栗町のキャラクター「くりみん」です。 8時35分、篠栗中学校吹奏楽部の演奏に見送られて、約500人が元気よく出発。  
 
                              町なかを抜け米ノ山へ向かう
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 ここから本格的に山なかを登って行きます。 ←矢印が「おさ石」です。
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                                       おさ石     
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 若杉山には神功皇后にまつわる言伝えが幾つか残っています。 「おさ石」もその一つです。 神功皇后が朝鮮半島出征の成功を祈って、若杉山山頂の太祖宮にお参りにきました。 途中、この場所でお休みになられ、横にあった石に手を置かれていたら、手のかたが付いたそうです。 「おさ石」と彫られた文字の左側・・・窪みの中に「手の形」らしきものが見えます。 ここに手を合わせて、御利益をいただきます。 
 
                                 丸太階段の山道   
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 杉林の中の丸太階段を登って行きます。  篠栗町は自らの町を、「森林セラピーの町」と謳っています。 爽やかな樹香が降り注いで・・・こんな森の中は癒されます。  
                                  綾杉(あやすぎ)  
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香椎宮の綾杉と同じ・・・つまり、神功皇后と由縁のある杉の木ということです。 神功皇后が朝鮮半島出征の祭、太祖宮にお参りに来たことは先にふれました。 由緒書には、その時、太祖宮の御神木・綾杉の枝を鎧の袖にさして、御守りとして出征された。 大きな戦もなく出征は成功し、香椎の宮に凱旋した。 皇后は「剣・鉾・杖」の三種の神器を土に埋め、その場所に、御守りとして携えていた太祖宮の杉の枝を植えました。 それが現在の香椎宮の綾杉である・・・と書かれているのです。 ハイキングの参加者がこの由緒書を読んで、「え~、そうなんだ。 香椎宮の綾杉はこれから分けられたんだって」、なんて話しているんです。 違いますよ。 「ホームページ香椎浪漫」の管理者として、これだけは譲れません。
 
                                     香椎宮 綾杉  
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杉の枝は朝鮮半島で御守りとして鎧の袖に付けたもので、帰朝後、香椎の宮に三種の神器を埋め、そこに杉の枝を植えた・・・と、香椎宮の歴史書「香椎宮編年記」に書かれています。 また、黒田藩の学者・貝原益軒が書した「筑前国続風土記」の糟屋郡の条に、「神功皇后は朝鮮半島出征の前に、太祖宮の神にも成功を祈っていました。 その御礼に香椎宮に植えた綾杉の枝を分けてそこに植えたので分杉(わけすぎ)と名が付いた。 後世なまって若杉(わかすぎ)と呼ぶようになった」と書かれているのです。 若杉山の綾杉の説明は、篠栗町の昔話として伝えられたもののようですが、香椎宮の綾杉が先であることは間違いありません。 
 
 綾杉から、しばらく登ると「大和の大杉」に着きます。
 
                                       大和の大杉  
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初めて見ましたが、ビックリです。 一つの幹から五つの株に分かれ、40mの高さに伸びています。 幹回りは16m。 写真に人が写っていないので、大きさが分かりませんが・・・とにかくデカい。 解説板に樹齢が書かれていませんが、香椎宮の綾杉(1,800年)よりも古いかもしれません。 大切に保存していかねば・・・。
 
 若杉山への途中に鎮座する「三寶荒神」の鳥居前です。 「火の神様」、「台所の神様」ですからお参りしたいのですが、本殿までは長い坂道を上らなくてはいけません。 その気力と体力が既に残っていません。 鳥居に拝礼して先を進みます。
 
                              三寶荒神(さんぽうこうじん) 
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 午前10時40分、米ノ山展望台(標高593m)に到着。 ここはチェックポイント②になりますので2個目のスタンプを押します。
 
                                          米ノ山展望台のチェックポイント 
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 楽しみにしていた「猪汁」をいただきました。 「篠栗町 猟友会」と書かれていましたから、本物の猪肉ですね。 中にはサトイモも入っていています。 
 
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 参加者に「猪汁」をサービスしているのは、篠栗中学校美術部の生徒さんです。 久山町でも思ったのですが・・・糟屋郡では町主催のイベントには、小学生・中学生が積極的に”おもてなし担当”として参加していますね。 中学生の笑顔で元気になれます。 

 
 
 米ノ山展望台は大きな広場となっていて、先に到着した参加者が配られたおにぎり猪汁を食べながら休憩しています。 
 
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 平地の広場から下方に向けて大きく傾斜した草地に腰を下ろしました。 
凄~い・・・絶景です。 気持ちい~ッ。 この景色を見るために、2時間かけて登ってきました。 眼下に篠栗の町が広がっています。 その向こうに久山町立花山が望めます。 
 
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 写真では見えにくいですが、照葉の場所にタワーマンションが確認できました。 その手前が香椎の町でしょう。  晴天なのですが、少し黄砂が影響しています・・・そうでなければ、志賀島・玄界灘まできれいに見えるそうです。
 
 30分ほど、展望台からの素晴らしい眺望を楽しんで下山です。 杉林の山道をゆったりとウォークマンを聴きながら下っていきます。 
 
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 登って来る時にはあまり気が付かなかったのですが、途中には色々の花々が咲いていました。
 
 午後12時30分、スタートと同じ「クリエイト篠栗」のゴールに到着。
 
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↑ チェックポイント③で最後のスタンプを押します。 スタンプが三つ揃ったら景品交換所でガラガラを廻します。 出て来た玉は白色・・・ハズレですが「お楽しみ抽選券」が景品です。  抽選会は「RKBラジオパーソナリティステージ」の後、午後2時45分からです。 なんちゅうのか・・・593mの米ノ山ハイクは流石に身体が疲れてしまいました。 抽選会は諦めて、「篠栗物産コーナー」で野菜を買って、午後1時59分発のバスで香椎に戻ってきました。 
 
「春らんまんハイキング実行委員会」の皆様、篠栗町のボランティアの皆様、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
 
西鉄レッツハイク(番外)