本日、金澤副知事に対して、重要政策提言をしました。
兵庫県の警察官の欠員が230人を超えたまま、ここ数年確保の見通しが立っていません。
しかし、今年に入ってから警察官の不祥事が相次いでいるので
人材採用の質を落とすわけにはいきません。
さらに民間企業の採用活発化の影響を受け、ますます良い人材の確保が難しくなっている社会環境です。
ところが、警察官の採用数と応募人数は平成6年の28.3倍をピークに下がってきており、
平成27年は6.5倍です。
映画「海猿」で人気となった時の海上保安庁の倍率は30倍を超えていたように、
正義感と誇りを持った警察官を採用し、その質を一定以上維持するためにも採用倍率は10倍を
下回らないように取り組むべきだと考えます。
しかし、現在の警察官一人当たりの採用費は15000円程度。
ある企業の調査によると、民間企業の新卒採用の一人当たり採用コストは約55万円、
中途採用の一人当たりの求人広告費用は職種によって幅があるが約30万円~70万円という結果が出ています。
東京都の警視庁は今年度から人材採用を強化するため、民間企業への委託を開始し、
採用サイト立ち上げ、民間採用サイトへの広告出稿、民間協力団体、公共交通機関、
公共施設への協力要請、オープンキャンパス、合同説明会、インターンシップ、
リクルーター制度、辞退防止イベントなど様々な施策を展開し、
2000人の採用に対して採用経費は3億6700万円、一人当たり採用コストは18万円かけています。
なんと、兵庫県警の約12倍。
良い人材を獲得するために、警察官採用費の増額をし、より一層の警察組織の強化をお願いしたいと思います。