ジャニー喜多川氏による性加害問題。

初めは誰もが『そんなことが、有る訳はない…』と考えた、前代未聞の事件です。

きっと、芸能界というあこがれの世界があったからこそ起きた事件ではないでしょうか。

 

これまでの報道を聞いていてはっきりしてきたことは、加害者はジャニー喜多川氏個人、被害者は性加害を受けた人達とその近親者だけ、と考えられるのです。

そして、それ以外の人達はすべてグレーゾーンにいるのではないでしょうか。

タレントの使用者側にもファンを含めた視聴者側にも一定の責任があり、少し視点を変えて考えると、誰もが加害者側にも被害者側にもなり得るからです。

 

それなのに、元ジャニーズのタレントの起用に注文を付けることで、被害者側に立とうとしている流れに違和感を覚えます。

多くのジャーナリストも、うっかりした発言をすると四面楚歌にもなりかねない状況で、どうしても被害者側の立場を取り続けようとしています。

 

こんな分断を生むのではなく、今こそ全員が加害者側に立って問題の終息に向けて取り組む必要があると思えます。

解決策も前代未聞のものを考えないと、ふたたび同様の事件が起きてしまうような気がするのです。

                                   〔 カーネル笠井 〕