「暗算Ⅰ-知っ得!」

 

例題 次の計算を暗算でしなさい。

 ① 34×36    ② 65×65    ③ 72×78    ④ 93×97

 

解答 この例題のように、10の位の数が同じで、1の位の数の和が10になる計算は暗算でとても簡単にできます。

① 10の位の数がともに3なので、3×3ではなくて、その1つ先の3×4=12と計算します。

 1の位は4と6なので、そのまま 4×6=24 と計算します。

 この2つを並べて 1224 と求めます。

 

② 10の位の数がともに6なので、6×6ではなくて 6×7=42 と計算します。

 1の位は5と5なので、そのまま 5×5=25 と計算します。

 この2つを並べて 4225 と求めます。

 

③ 10の位の数がともに7なので、7×7ではなくて 7×8=56 と計算します。

 1の位は2と8なので、そのまま 2×8=16 と計算します。

 この2つを並べて 5616 と求めます。

 

④ 10の位の数がともに9なので、9×9ではなくて 9×10=90 と計算します。

 1の位は3と7なので、そのまま 3×7=21 と計算します。

 この2つを並べて 9021 と求めます。

 

 このタイプの計算では、15×15や25×25や75×75などは良く出てきますね。

あと、91×99のように、1の位の積が1ケタになるときには、9×10=90、1×9=9

と計算して、9は09として9009と並べます。

 

 ときどきしか出てこないこのタイプの計算ですが、「この計算が出てこないかなあ。」と思っているだけで、計算が好きになり、しかも得意になることが良くあるのです。

 

 計算の好き嫌いは、気持ちの持ちようだと思います。 (カーネル笠井)