ワールドカップ守護神の育成に学ぶ ~「成長期」を味方につけるということ


こんにちは。徳島県のかさい歯科医院、院長の笠井です。
 今日はちょっと柔らかい話題から。

 

ワールドカップ、日本中が盛り上がりましたね!
皆さまも寝不足の毎日だったのではないでしょうか。
私自身はサッカーにそこまで詳しいわけではありませんが、
日本中がこれだけ盛り上がると見逃すわけにはいかず、
なるべく情報だけは遅れないようにチェックしていました。



■190cm・100kgの守護神はどうやって作られたのか

中でも特に注目していたのが、ゴールキーパーの鈴木選手です。

190センチ、100キロという恵まれた体格で、

まさに頼りがいのある「守護神」でしたね。

 

医療の仕事をしている身としては、こうした体格が

「どのように獲得されたのか」というところが気になり、

ニュースになるたびにチェックしていました。

ご両親は、それほど大柄というわけではないそうです。

 

実はこれ、指導者の方が意図的に身長を伸ばすための工夫

されていたことが分かってきました。

 

■「あえて練習を休ませる」という指導

海外では190センチを超える大型ゴールキーパーが主流。

180センチでも活躍は不可能ではないものの、世界で戦うには

やはり190センチは欲しいところ。そこで指導者の方が取った方法が、

「意図的に練習を制限する」ことだったそうです。

 

中学1年生の終わり頃から中学2年生の冬頃まで制限を継続し、

ご本人は「もっと練習したい」「これ、まだ続けるんですか」と
訴えることもあったそうですが、指導者は将来を見据えて
方針を貫いたとのこと。

その後も、練習しない時間を意図的に作り、睡眠時間をしっかり確保できる
環境をあえて作る。
通常週5日の活動日を週4日に減らし、プラス1日の休みを設定したそうです。


他の選手やスタッフから反対の意見もあったそうですが、
ここまで徹底して貫いた指導者の姿勢には、私も本当に感動しました。


 

理論として確立されていること、実証されていることばかりではない中で、
選手生命、人生そのものがかかった判断をされたわけです。

 

そして結果として、あれだけ立派な選手に育たれた。
「間違っていなかったんだな」と、深く考えさせられました。

 

 

■これは、歯並びの治療にも通じる話です

この「成長期に合わせて、本人の可能性を最大限引き出す」という考え方、
実は、歯科の矯正治療にも、そのまま当てはまります。

 

矯正治療は大人になってからでも可能です。
40代、50代の方でも「子どもの結婚式までに歯並びを治したい」
「就職活動のために」といった理由で始められる方もいらっしゃいます。

 

ですが、やはり成長期にあたる小学校・中学校・高校の時期に行うと、
体の成長に合わせて歯並びを整えていくことができるため、非常に有利な訳です。

今回の鈴木選手の「成長に合わせた指導」のお話で、
改めて、そのことを思い出させていただきました。

 

 

■「タオル引きちぎり」という自然な治療法

当院では少し変わったやり方で歯並びが整ったケースがあります。
「タオル引きちぎり」という方法で、有機栽培されたタオルを歯で噛み、
唇・頬・舌など口まわりの機能を高めることにより、
自然な歯並びを獲得していくという治療法です。

 


大阪で開催された勉強会に参加して学び、これまで10例近く取り組んできました。
ご自宅で、ご本人にきちんと取り組んでいただく必要はありますが、
しっかりやっていただくとちゃんと効果が出てきます。

 

成長期にこうした方法を取り入れることで、
器具や針金を使わずに自然な形で歯並びが整っていく。

器具を使う場合は、虫歯のリスクが高まったり、
機械的な力で、広げたり引っ張ったりというと自然ではない、
人為的に歯を動かすことになったりする面もありますので、
それに比べると、より自然な治療法だと感じています。

 

また機会があれば、お話しさせてください。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

音声配信では、こちらからお聴きいただけます。

 

 

 

 

「頑張りすぎない」がちょうどいい
 ― ウォーキングと体づくりのお話 ―

こんにちは😊徳島県のかさい歯科医院、院長の笠井です。


前回、前々回と、この猛暑を乗り切るための「暑熱順化」に
ついてお話ししてきましたが、今日はその続きとして
ウォーキングや有酸素運動についてお話しします。

 

■筋肉は"熱産生器官"って知っていましたか?

運動で体を温める、というと不思議に思われるかもしれませんが、
筋肉はまさに体の「熱産生器官」。

 

運動によって筋肉を動かすことで、体を内側から温めることが

できるんです。

 

■徳島県民とウォーキングの深い関係

ウォーキングは、どなたでも気軽にできて効果がある運動と
よく言われています。

 

実は、徳島県は、このウォーキングへの意識がとても高い地域なんです。
その理由のひとつが「糖尿病」。

徳島県は、これまで、糖尿病による死亡率がワースト1位と、
たびたび話題になっていました。

 

ここ数年は少し改善していたのですが、先日の新聞で残念ながら
また1位に返り咲いてしまったという報道がありました。

これを機に、またウォーキングや有酸素運動への
話題が再燃するのではないかと思います。


■頑張りすぎ・やりすぎは禁物です

ただ、先日の暑熱順化の記事でもお伝えしましたが、
ここでも大事なのは「頑張りすぎない」こと。

 

昔は、ウォーキングの目安は、「1日1万歩」とよく言われていましたが、
最近では8,000歩でOK、高齢の方なら6,000歩でOKとされています。

 

1万歩にこだわって無理をすると、膝や腰を痛める原因になってしまいます。

 

そして意外と知られていないのが、ウォーキングは毎日やらなくていい
いうこと。

筋肉の回復には2日ほど空けたほうがよく、「3日に1回」「最低週2日」でも
十分だと言われています。



前回取り上げた、齋藤先生の本にも書かれていましたが、
日本人は、少し生真面目な方が多く、つい頑張りすぎて

毎日続けようとして、結果的に疲れて挫折してしまったり、
筋肉疲労で別の場所を痛めてしまったりすることがあります。

 

適当…と言うと語弊がありますが、頑張りすぎず、長く続けることが、
いちばん大切だと思います。

 

 

■効果が出るまでには時間がかかるもの

以前、腰痛の痛みを運動によって和らげる、運動療法という方法も
テレビなどで見たことがありますが、
効果が実感できるまでには2〜3ヶ月かかります。

何事も「今日やったから来週には良くなる」というものではないんです。


最近は、「コスパ」「タイパ」など、何でも効率を求める時代になっていますが、
体づくりに関しては「長く、ゆっくり」という気持ちが何より大切だと感じます。


■歯の治療も、実は同じ

これは、歯についても同じことが言えます。
今日治療に来たからといって、次回までにすっかり治る、
ということはありません。

 

小さな虫歯や、定期的な歯のクリーニングであれば、

1〜2回の通院で済むこともあります。

 

しかし、歯がグラグラして抜けそうな場合や、

神経まで達するような痛みがある場合は、残念ながら1〜2日で

終わるということはありません。

 

 

日本人はどうしても「早く結果を出したい」と考えがちですが、

歯の治療もお体の健康づくりも、ゆっくりと腰を据えて

取り組んでいくことが大切です。

 

このご時世、効率を求めたくなるお気持ちは、よくわかります。

でも、焦らず、じっくりと治していきましょう😊

こちらの投稿内容について、音声配信でもお聴きいただけます。

 

 

 

 

【健康に最適な入浴の温度について】実践して感じたこと

こんにちは。徳島県のかさい歯科医院、院長の笠井です。


前回の記事でご紹介した、夏の暑熱順化対策のひとつとして
シャワーだけで済ませず、お風呂に入り、身体を温めて
暑さに慣れていくことがお勧めとお伝えしました。

 

今回は、その続きとして、では何度のお湯に入るのがよいのか

というところを掘り下げてみたいと思います。

 

■信頼できる専門家が示す「理想の入浴温度」

アンチエイジング医療の専門家として知られる一番信頼のできる
齋藤真嗣(さいとう まさつぐ)先生の「体温を上げると健康になる」の著書に、

理想的な入浴温度について詳しく書かれています。
 

 

それによると、理想の入浴温度は41℃。

それ以上熱くても、ぬるすぎてもおすすめできない

とのことです。

 

その理由は自律神経の働きにあります。

  • 41℃以下 → 副交感神経が優位に保たれ、体がリラックスした状態になる
  • 42℃以上 → 交感神経が刺激され、体への負担になる

つまり、41℃のお湯にゆっくり20〜30分浸かることが理想とされています。

 

■一流のホテルや旅館も、すべて41℃に設定している

私も初めて知ったのですが、一流のスポーツクラブ・ゴルフ場・ホテル・旅館のお風呂は、

すべて41℃に統一されているとのこと。

万が一、お客様に何かあった際、「最適な温度のお風呂を提供していた」という根拠にもなるそうです。
「体に最も良い温度」として、業界でも共通の基準になっているようです。

 

■実際に温度を測ってみると…

それでは、41℃の適温をどうやって計るか。
お風呂専用の湯温計を必死で探し、一番信頼の出来る
赤ちゃんの沐浴の時に使う−5℃~55℃までしか目盛の無い物を購入しました。
お湯に浮かせると、釣りの浮きのように球の部分がプカプカと、
水面から15cm下ほどに位置する設計になっています。

人が湯船に入ったとき、その位置がちょうど心臓やお腹あたり、
すなわち深部体温を測るのに適した位置になるそうです。
 
 

「では、自分はいつも何度で入っているのだろう」と思い、

普段入っているお湯の温度を測ってみるとずっと37~8℃で
入っていたことがわかりました。


著述には、熱めのお湯を入れながら、かつ半身浴、
(胸から上は、お湯から出て、浴槽の上には蓋をして冷めないように
しましょうと書かれています。

しかしながら実際にやってみると、私には41℃では熱すぎて入れないんです。
しかも20~30分入ることを推奨されているので、やってみました。

 

 

■41℃・20分を実際に試してみた結果

実践してみた正直なところをお伝えすると、その夜は喉が渇いて、

なかなか熟睡できませんでした。

これで本当に41℃でよいのか、ちょっと疑問なんですが 、
皆さんはいかがでしょうか。 

いきなりちょっとこの温度にするのはちょっと 難しいと思っています。

 そして夏は、特に20分も入るのが大変なので 、

私は、今ま での温度38℃位のお湯に10分程度が、
自分には合っているのかもしれないと感じています。


 

ただ、齋藤先生の根拠はしっかりしていますので、

慣れや体調、季節によっても変わってくるのかもしれません。

 

 

皆さんは普段、何度くらいのお風呂に入られていますか?
または、別の工夫をされている方、

ぜひコメントで教えていただけますと嬉しいです。


こちらの投稿内容について音声配信でもお聴きいただけます。

 

 

■「暑熱順化」って知っていますか?

こんにちは。
徳島県のかさい歯科医院、院長の笠井です。
今日は歯科とは少し離れたお話ですが、
季節の変わり目に気をつけたいテーマを一つ。

 

暑熱順化(しょねつじゅんか)という言葉、
聞いたことがありますか?

私がこの言葉を初めて知ったのは10年以上前のことでした。
当時は「ずいぶん難しい言い方だな」と思ったものですが、

近年は気象庁からも毎年のように呼びかけられるようになりました。

暑さが本格化する前に、少しずつ体を暑さに慣らしておきましょう、
という考え方です。

 

■知っている人は増えたけれど

最近のニュースによると、この言葉を知っている人の割合は、
年々上がっていて、昨年はついに51%を超えたそうです。

言葉自体はかなり浸透してきたと言えそうです。
 

ただ問題は「知っている」と「実践している」の間に
大きな差があること。

実際に暑さに慣れるための運動や活動をしているという人は、
なんと11%程度にとどまっているとのことでした。
知識はあっても、行動に結びついていない人が多いというのが
現状のようです。


■プロ野球の世界でも

少し興味深かったのが、プロ野球に関するニュースです。
最近は、ドーム球場のような空調の効いた涼しい環境を
ホームに持つ球団が増えていますが、

そうしたチームは、野外の球場をホームにする
相手チームと対戦する際、
夏場に調子を落としてしまうのではないか、
という心配があるそうです。

 

そこで、ドーム内の温度をわざと4度近く上げたり、
長袖のシャツやフード付きの服を着たりして、
あえて暑い環境に身を置くなど、熱い環境で
練習しているチームもあるとのことでした。


■普通の人はそこまでやらなくて大丈夫

ここで誤解しないでいただきたいのは、
これはプロのアスリートだからこその
かなり極端な取り組みだということです。

一般の私たちが同じように極端なことをする必要は全くありません。

目指したいのは、うっすら汗をかく程度の活動。

例えば、

  • ウォーキングなどで、歩く距離を少しだけ伸ばしてみる
  • シャワーだけで済ませず、湯船にしっかり浸かる

といった、日常生活の延長でできることを、
2週間ほど続けるだけで十分なのだそうです。


■今からでも間に合います

一般的には5月下旬あたりから始めるのが良いようですが、
今年は梅雨の入りが平年並みで、去年の様に早くはないので
今からの対策でも、十分間に合うと思います。

 

 

無理のない範囲で、日常生活の中に「うっすら汗をかく」習慣を

少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。

また別の話題でもお話しできればと思います。

 


こちらの投稿内容について、音声配信でもお聴きいただけます。
↓こちらをクリックするとお聴きいただけます↓

 

 

 

🦷 6月は歯科検診シーズン!最近の子どもたち、虫歯はどうなってる?

こんにちは。
徳島県のかさい歯科医院、院長の笠井です。
 

6月4日は「虫歯予防デー」でした。
この時期は学校歯科検診でお子さんたちを診る機会が増えます。

今回は、現場から見えてきた最近の傾向をお伝えします。



虫歯はびっくりするほど減っています

昔と比べると、子どもたちの虫歯は、激減しました。
100人診て虫歯があるのは5人以下、という印象です。

昭和 45〜50年代頃は「虫歯の洪水」と言われていた時代でしたから、隔世の感があります。

フッ素塗布の普及や、家庭・学校でのケア意識の向上の成果ですね。

 

 

一方で、気になるのは歯茎と歯並び

虫歯は減った一方で、最近気になるのが歯茎の状態歯並びです。

磨き残しによる歯肉炎、歯石の蓄積、そして矯正が必要な歯並びのお子さんは、

引き続き見られます。

虫歯だけが歯の問題ではないということを、改めて感じています。

 

 

検診は「虫歯チェック」だけじゃない

学校歯科検診では虫歯の有無だけでなく、歯茎の状態、

噛み合わせ、顎の関節なども確認しています。

「虫歯なし」のお知らせが来ても、歯茎や歯並びが

気になるようであればお気軽にご相談ください😊

 

学校歯科検診ついては、過去の投稿も参照してくださいね。↓