「HARD THINGS」に見る部下との個人面談のコツ | 後継社長・次世代経営者のための意欲満点組織を想像する「伝わる!経営実践会」

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皆さんが上司であるならば、部下と個人面談することがあるでしょう。

その時、皆さんはどのような面談を行っているでしょうか。

最近読んだ「HARD THINGS」(ベン・ホロウィッツ著)に以下のことが書いてあり、

非常に参考になりました。

まず、第一の原則。それは、個人面談の主役はあくまで部下であり、面談時間の長短も

部下が決定すべきであるということ。

第二の原則は、上司は聞き役に徹するということ。部下に90%話させ、上司が話すのは

10%以下に抑えなければならないということです。

ただし、社員から問題を聞き出すことも必要です。

以下、個人面談で役に立つ質問の例を紹介します。

①我々がやり方を改善するとしたら、どんな点をどうすれば良いと思う?

②我々の組織で最大の問題は何だと思う?またその理由は?

③この職場で働くうえで一番不快な点は?

④この会社で一番頑張って貢献しているのは誰だと思う?誰を一番尊敬する?

⑤君が私だとしたら、どんな改革をしたい?

⑥我々の製品で一番気に入らない点は?

⑦我々がチャンスを逃しているとしたら、それはどんな点だろう?

⑧我々が本来やっていなければならないのに、やっていないことはどんなことだろう?

⑨この会社で働くのは楽しい?

こうした質問で、非常に良いアイデア、会社の問題、部下の私生活の深刻な問題を

引き出していくことが重要であるとのことです。

私も、部下との面談の仕方を研修として行うことがありますが、

その時、多くの場合、上司として

期初の面談では、いかに目標を納得してもらうか、

期末の面談では、いかに部下の評価を納得してもらうか

こういう事ばかりに焦点が当たっているように思えます。

もちろん、このことを否定するわけではありませんが、

あえてひとつアドバイスをするならば、

上司の役割は「部下の目標を達成させる支援をすること」であるということを

常に忘れないことです。

期初の段階で、目標を提示するならば、その目標達成に向けて

上司であるあなたが、どのような支援をするのかを約束し、

そして必ずそれを行ってください。