笑顔の願いを短冊に
◆東京駅 風鈴ツリーに願いを

 今年夏、東京駅八重洲口にある商業施設・東京駅一番街(東京都千代田区丸の内)で「風鈴ツリー」が飾られた。東京駅一番街を運営・管理する東京ステーション開発株式会社広報担当かなっぺさんによると、この暑い夏に涼しさを感じてもらおうと風鈴ツリーを設置したという。このツリーには東京駅を利用する人々の願いが短冊に書かれて吊るされており、今年8月16日・17日の両日、短冊を吊るす親子連れで賑わっていたそうだ。

東京駅一番街ブログ:「クールスポット~*」

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 風鈴ツリーは9月9日まで東京駅一番街内にある東京ラーメンストリートに飾られており、昼食にラーメンを食べに来た東京都世田谷区の会社員女性(30代)は「まだまだ残暑が厳しい。そんな時にラーメンも、ちょっと涼しい気持ちも味わえて良かった」と笑顔で語っていた。またラーメン店六厘舎の男性スタッフ(35)は「昼間は忙しくてあまり気付かなかったですね。今度見てみようと思います」と話していた。現在は残念ながら飾られていないが、この風鈴ツリーの一角に私はこんな短冊を発見した。

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「みんなが、いつも、えがおで、いられますように。のぞみ」

 今年3月11日に起きた東日本大震災。この震災をきっかけに子どもたち自身、人の痛みや苦しみ、命の大切さなどを自分なりに理解しようと努力している。教育実習で母校を訪れた際ふれあった高校生も被災地ボランティアや募金活動に取り組むなど、各々がこの震災と真剣に向き合っている。そんな中私が8月24日見つけたこの短冊には、「みんながいつも笑顔でいられる」そんな願いが込められていた。

東京駅一番街ブログ:「願い事叶ったかな?^^」

 この短冊を書いた人物は本当に実在する子どもであるのか、それとも新幹線「のぞみ号」にかけて誰かが書いたものなのかはわからない。しかし、いつかこの国難である大震災を克服し、みんながいつも笑顔でいられる日がやってくるのを、みんなも私も「のぞんでいる」。