image

Dave McKenna Quartet Featuring Zoot Sims
キアロスクーロのデイヴ・マッケナとズート・シムズの共演作。
#Chiaroscuro Records ‎- CR 136
イタリアのWikipediaでは、1974年10月3日,11月3日録音となっていますが、怪しいです。ライナーを読めば1974年11月3日では。録音スタジオは、Warp Studios, New York。
さて、ジャズ・ピアニストとしては、よほどのマニアしか名前をあげることのないデイヴ・マッケナ。ズートとは名盤"Down Home"など共演は多いのですが、キアロスクーロなら、スルーは出来ません。
録音評をしながら、頼りのライナー・ノーツを見てみましょう。
音質は、現代的な軽めで清涼感あるキアロスクーロらしいもの。
演奏は、デイヴらしい芯のあるタッチとメロディアスで丹精な音色とズートの哀愁感が不思議にマッチしています。
のんびりしていて、休日にゆったり過ごしたい時には最適。質が高いから、安心して聴いていられます。
ライナーの面白い逸話を紹介したいと思います。
このレコードの始まりは、クリーブランドに劣勢のヤンキースを観戦する1974年4月のShea Stadiumから... レーベルのプロデューサーでライナー筆者のハンク・オニールとデイヴは本作を企画... ハンクは乗り気でもデイヴはそうでもなく、理由はカルテット作品は成功したことがなかったから... デイヴは10月にニューヨークに戻り、Michael's Pubで1か月間プレイ、そのグループの中からベースのメジャー・ホーリーとドラムスのレイ・モスカを登用... しかし予算はたったの約1.37ドル... 小さな独立系レコードで企画が停滞する理由だそうです。
カルテット結成の最後の週の始めに全員に支払うために必要なお金を借りることを決め、木曜日にローンに成功、土曜日の午後までに翌日のレコーディングを開始するようすべてを手配したそう... 大変だったようですね。
日曜日の午後、ワシントン・スクエアを歩いて、デイヴが滞在しているPhyllis Condonのところに迎えに... 彼はニュー・イングランドの土地が好きで住んでいた...
6時までに皆がハンクのスタジオに到着。フレッド・ミラーがすべての楽器をベストな状態に準備、演奏スタート... ズートがやりたいと思っていた好き嫌いのある"Linger Awhile"は、ハンクがクリフ・ジャクソンの演奏を聞いたことがあるので承認、カルテットと非常にうまくいったと...
続きは、次回。
#DaveMcKenna (p) #ZootSims (ts, ss) #MajorHolley (b,vo) #RayMosca (ds) Produced by - Hank O'Neal
Engineer and Remix - Fred Miller in association with Warp Studios
Cover Design - Leo Meiersdorff
Liner Design - Ron Warwell
#jazz #fuzey #vinyl #jazzvinyl #vinylcollection #ジャズ #スイングジャーナル #レコード
*作品を知るとジャズはもっと輝きます。情報くださる先輩諸氏に感謝。