2011-07-23 17:16:42

リスク認知とリスクコミュニケーション―広島・長崎・チェルノブイリの放射線調査。

テーマ:社会時評
さて、書店へ行くと相も変わらず「脱・原発」本が並んでいる。
もちろん書店としては需要を見込んでのディスプレイなのだろうが、ではなぜ「脱・原発」なのか?といえば、要するに放射線被害に対する恐怖である。この放射線への恐怖感が野菜への風評被害を生み、牛肉への風評被害を生む。

いま体に異変があるわけではないが、もし何か起こってからでは取り返しが付かない、そのif(イフ)のための予防線を張っているわけだけれど、果たして自分の敷く予防線のエリアは正しいのだろうか?を冷静に見つめるキッカケとなるのが、日下公人さんの動画である。



この中で、日下さんは興味深い本を二冊紹介している。
一つは、長崎大学の放射線研究者がまとめた『リスク認知とリスクコミュニケーション』
一つは、笹川財団(日本財団)のまとめた『笹川チェルノブイリ医療協力事業を振り返って』


二冊とも書店には並んでいないものの、無償で入手できる。
さっそく二冊ともゲットしたので、以下簡単に紹介したい。
(当該サイトを★マークで示す)

リスク認知とリスクコミュニケーション―放射線リスクの正しい理解を目指して
$華麗の空~小難しい本のナルホド書評-リスク認知とリスクコミュニケーション
一般人のリスク認知と信頼
原子力分野のリスクコミュニケーション
医療放射線領域のリスクコミュニケーション
今、原子力に必要なコミュニケーションとは ~コミュニケーションを越えて、その先にあるもの~
放射線リスクを語る

これは『長崎大学グローバルCOEプログラム放射線健康リスク制御国際戦略拠点』がまとめたもので、
「長崎でも広島でもチェルノブイリでも放射線の被害は少なかったのに、なぜ人々は『脱・原発』に飛びつくほど放射線を恐れるのか?」がよく分かる内容である。簡単にいえば、リスクに対する捉え方の問題で、毎年自動車事故で万単位の人が亡くなっているのに『脱・車社会』なんて話が欠片も出てこないのは、それが身近にあるリスクだから。

他方、放射線被害は滅多なことでは起こらないけれども発生したときのインパクト(被害程度ではなく印象)がでかい。日常から離れた位置に存在するリスクなので『なにかよく分からない』という不安感も手伝いリスクを過大に見積もってしまう。

放射線の研究者、医療関係者は放射線リスクの小ささをよく分かっているんだけれど、一般の人は過剰に予防線を張る傾向にある。専門家と素人、そのギャップの原因はなにか?素人に正しい認識をもってもらうにはどういうコミュニケーションが必要か?それをまとめたのが本書である。座談会を収録したものなので、気軽に読める且つとても為になる。
ホームページから申し込み可能。

★【笹川記念保険協力財団】笹川チェルノブイリ医療協力事業を振り返って(PDFファイル)
こちらは冊子にはなってないがPDFファイルで読める。
笹川財団はチェルノブイリの事故後、ソ連に広島・長崎の医療部隊を派遣し、のべ20万人を検診した。なるほど世界各国からチェルノブイリへ派遣団がやってきたが、彼らは自国のために『データを取って帰っただけ』だった。ただ一つ、笹川財団だけが医療ボランティアをやったのである。わたしはこの動画をみて目頭が熱くなった。もっと多くの人にこの笹川財団の偉業を知ってほしいと思う。

福島 嘘と真実─東日本放射線衛生調査からの報告 (高田純の放射線防護学入門シリーズ)
福島 嘘と真実─東日本放射線衛生調査からの報告 (高田純の放射線防護学入門シリーズ)
~~ 本文より ~~
・世界の核災害調査結果との比較からわかる福島の低線量事象
・誤った政府介入による住民と家畜の被害が甚大
・福島の核放射線は心配なく健康被害なし

 世界の核災害地と比べて、福島の放射線衛生上の実被害は極めて低い。より厳しい核被災地や核汚染地が復興したり、人びとが再定住している現実からしても、また、放射線防護学の見地からしても、福島県はもちろん、福島20キロメートル圏内も必ず人びとが暮らせるようになる。その日は遠くない。
~~~~


自主防衛を急げ!
【日下公人/伊藤貫】自主防衛を急げ!
◆⇒【書評】アメリカが日本を守るわけがない。


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