今はなくなりましたが株式会社福昌堂から「フルコンタクトKARATE」という雑誌
が毎月発行されて書店に並んでおり、そこで「魂の系譜・王者列伝」という連載を
持たせていただくこととなりました。
これは空手だけではなくキックボクシング、テコンドーのチャンピオン、はては
プロボクシングの世界チャンピオンにまでご登場いただき松井宣治とさまざまな
事柄について対談していただくというもので、普通ではとても話しができないような選手、
師範の方々と試合にむけたトレーニング方法はもちろん、空手、格闘技に関する考え方、
自分自身の信念、信条にいたるまでいろいろなことをお伺いすることが出来て、読者に
読んでいただくということ以上に自分自身の糧となりました。
勇志会空手道のこれからの方向性、自分自身の稽古への取り組み方等、いろいろ模索
して悩んでいたときでもあり、いろいろな選手の方々、各団体の代表の方々とお会いする
のを毎回非常に楽しみにしており、そのお話は勉強になり自分自身や勇志会空手道の
これからを考えるにあたり大いに参考になりました。
記念すべき第1回目は2008年10月号で初代極真会館世界チャンピオンであり、松井宣治
の空手道の師匠として大変お世話になっている佐藤塾、佐藤勝昭師範にご登場頂きました。
佐藤塾で稽古していたときは佐藤師範に対して「押忍」という返事以外したことがなく(昭和
の時代の空手道場はどこもそんな感じだったと思います)、こういう対談という形をかりて
佐藤師範といろいろな話をさせていただいたことは、今でも素晴らしい思い出として心に刻み
込まれています。
佐藤師範の現役時代の稽古への取り組み方を聞かせていただき、自分も現役の時は相当
頑張ったつもりでしたが、当たり前ですが佐藤師範と比べたらぜんぜん甘く足元にも及ばない
なと改めて痛感しました。
この連載は2015年5月号まで続き、長期にわたる連載となり多くの空手愛好者に読んでいた
だきました。
「魂の系譜 王者列伝」の第1回目として佐藤塾宗師、佐藤勝昭師範にご登場いただきました