奈良の旅、2日目は飛鳥周辺のサイクリングです自転車

あいにくの雨予報でしたが、小雨ぐらいならむしろベストコンディション。

暑くなく、寒くなくがほどよく思えます。

 

朝ごはんをしっかり食べて腹ごしらえ。

湯豆腐が美味しかったなスマイルハート

 

 

ホテルを出て自転車で10~15分ほどで、

こんもりとした丘のような天香具山のふもとへ着きます。

大和三山のうち、畝傍山と耳成山が独立した山なのに対して、

香久山は多武峰(とうのみね)山系からのびた尾根が侵食されてできています。

 

古代より神聖な山とされ、信仰の対象になってきました。

高天が原を地に下したのが天香具山だとも言われます。

 

宝石赤舒明天皇

「大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙り立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国ぞ あきづ島 大和の国は」 (巻1-2)

宝石赤中大兄皇子

「香具山は 畝傍ををしと 耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古(いにしへ)も 然(しか)にあれこそ うつせみも 妻をあらそふらしき」 (巻1-13)

宝石赤持統天皇

「春過ぎて 夏来たるらし 白たへの 衣干したり 天香具山」 (巻1-28)
 
 

まわりは趣のある集落です。

絵になる集落の間の道を進むと、天岩戸神社が現れました。

 

 

 

こちらが天岩戸神社の入り口。

香久山の南麓に位置し、天照大神をお祀りするところです。

記紀神話のアマテラスの岩戸隠れの場所とも言われていて、

いまもなお4つの巨石が信仰の対象となっております。

 

 

 

朝の清々しい空気の中をお参りです。

山麓の小さな神社ですが、いまも信仰され手厚く守られている印象を受けました。

 

Rちゃんの参拝している様子を撮影させていただきました。

 

 

 

 

 

 

ほどよく人の手が入った、里山の風景に心が動かされます。

このあたりからずっと、かぐや姫の世界が頭をよぎっていました。

高畑さんの描いたかぐや姫の物語と、

私の心の中にある夢うつつ、あわいの世界が融合した感じ。

 

人ならざるものが地上に降りてきて、

人の世界の儚くうつろいゆく美しさを知り、それを愛するということ。

 

人の世界のものが人ならざるものに触れて、

強く心を動かされるけれども、異世界の回路が閉じるとすっーっと忘れてしまう感じ。

 

切ない。

切なくてたまらない。

 

奈良に入って車窓を流れる景色を眺めているときから、

不思議と時を越えてぎゅっと胸をつかまれる感じがしていたけれど。

なにかが入ってきている感覚。

 

大和路にはなにかあると思いながら、導かれるようにここに来ました。

この土地に入って、頭の中にずっと

「まほろば……まほろば……やまとはくにのまほろば……」

という言葉がちらついていたので、後で調べると景行天皇の歌でした。

 

倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠(やまこも)れる 倭しうるはし

 

まほろばは、素晴らしい場所のことです。
まほら、とも表現されます。
 
 
そんなことを想いながら、いよいよ登山。
ふもとの休憩所に自転車を停め、山道を進みます。
 
 

 

 

 

このような山道をつらつらと登ってゆきます。

標高152メートル。

普通にトレッキングすれば、15分くらいで登頂できます。

私たちは厳かな神の山を感じながら、

神社や不思議な磐座群を一つひとつめぐるので2~3時間かけています。

 

香久山編はまだ続きます。