鍛冶俊樹の軍事ジャーナル

(2021年12月1日号)

*動画:評伝 福田赳夫

 前号「評伝 福田赳夫」をテーマにしたトーク番組がUPされた。前号に含まれない情報も追加してあるので是非ご視聴を!下記をクリック

https://youtu.be/5b1PA22EXy4

 

 番組でも触れたが、11月26日に政府は防衛費の補正予算案およそ7700億円を6日から始まる臨時国会に提出すると決定した。今年度の防衛関係の当初予算はおよそ5兆3400億円だから、約14%増である。

 異例の増額だとして左派系マスメディアは批判しているが、中国の軍事拡大を抑制するには、これでも少な過ぎるのである。5年後には中国は台湾侵攻の陣容を整えると見られるから、日本はこの5年間で防衛費を倍増させなければならない。すなわち年率20%の増額が必要なのだ。

 

 では、この14%という中途半端な数字はどこから出てきたのか?これは容易に推測できる。自民党ハト派や公明党は20%増という主張に対して10%未満を主張していたに違いない。

 そこで(20+10)割る2で15%未満すなわち14%と言う数字が出てきたのであろう。11月2日号「平均値の男、岸田総理」で私は岸田総理について「何事も足して2で割る平均値の男というのが私の正直な印象だ。」と書いた。

 

 14%と言う数字を見る限り、この印象は残念ながら正しかったようだ。もしこの印象が間違いだと言いたいのなら、来年度以降の防衛予算は年率20%増にしなければならない。

 軍事ジャーナリスト 鍛冶俊樹(かじとしき)

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