2月25日に大船渡を訪れ、
大船渡北小学校にて生徒のみなさんや地域の方々と
楽しい時間を過ごした私達は、一泊した翌朝まず、
祈りをささげました。
道々の状況を説明してもらいましたが、
あたりは雪に覆われ、全てを奪いさらった広い土地やがれきや残骸などは
白いベールの建設前の土地のように見えました。
ひどいと噂されてた油の臭いも、
雪が吸い取って、苦しいほどではありませんでした。
だんだん空も晴れてきて、この、船底まで見える漁船も、雪の上にあると
ただただ勇壮で、事情を知らなかったら、背景にある悲しみを通り過ぎて
冬に訪れて、私達はある意味恵まれていたのかもしれません。
でも、震災から日がたつにつれて、本当の被災地の悲しみに触れることは
難しくなってきていることを痛感しました。それが新たに生まれるせつなさでした。
この日はシスターも卒園された、『海の星の聖母幼稚園』を訪ねました。
陽だまりの中におひなさまも飾ってあり、子供たちやお母さんや、
とてもかわいい幼稚園。
聖歌隊の歌声は、昨日にも増して、芯のあるものでした。
それにひきかえ、私は
『時代』を歌いながら、不覚にも涙ぐんでしまい、ダメダメでした。
でも、みんなで『手をつなごう』を歌い、手をつないで、笑顔の音楽会は終了。
希望の空に見えました。
帰りのバスで『奇跡の一本松』を見ました。
陸前高田市にもありますよね。
なぜ、「一本だけ」残ったのでしょう。二本じゃないんだよね。
(一人だけど、一人じゃないから)・・・バスを見送ってくれました。
「昨日のお礼がいいたくて」と北小学校の校長先生が翌日、
幼稚園まで来てくださいました。そして私達全員にくださったのは
大船渡名物『かもめの玉子』。ミニもあるのね~
申し訳ないです、でも、電車の中で食べましたおいしー
あれから1週間以上たったけど、
本当に町のみなさん、やさしい出会いをありがとうございました。
また笑顔で会える日を楽しみにしています。