カラサワの演劇ブログ

演劇関係の雑記、観劇記録、制作日記、その他訃報等。観劇日記は基本辛口。これは自戒とするためでもあります。
Twitterでも演劇のこと、おりおりつぶやきます。
カラサワ@cxp02120


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昨日は朝から改稿作業を続け、ラストや、主人公の心理シーンを書き直して、やっと夕方に完成、プリントアウトして稽古場に。

 

うちのユニットの創設当初から関わってくれている島敏光さん、吉田奈穂さんが稽古場に顔を出してくれる。6年前、2011年のちょうど今ごろ、唐沢俊一ユニットを立ち上げたのだった。まだ6年ではあるが、当時関わっていた人で今もうちのユニットに参加してくれているのは島さん吉田さん、あと映像の小堤さん、それと今回は外れているが演出補の秋葉ちゃん、くらいである。他はメンバーも様変わりして、作品の内容もずいぶん様変わりした。

 

作ってきた作品が6年で11作(今回含む)。まあ、演劇ユニットとしては平均のペースだと思うが、なんとか安定しはじめたのは3年前くらいからで、それまでは1作ごとに、荒波に翻弄される小舟のような有様だった。主演俳優とのトラブルで、演出権を奪われたこともあったし、女優の舞台上での骨折という大アクシデントに見舞われたこともあった。よく、演劇なんかやめちまおうと思わなかったものである。

 

転機になったのは2013年、当時お世話になっていた熊倉一雄さんのお誘いでテアトル・エコーの公演『バレるぞ急げ』(レイ・クーニー作)を観たことである。徹底して作り込まれた、笑いのための笑いの設定、つまり現実場慣れしたストーリィが、役者たち(ことにスタンリー役の溝口敦!)の、パンク寸前までの演技で、見事に血の通ったコメディになっていた。一緒に観た連れが

「なんで日本にはああいう芝居がないんでしょうね」

と聞いてきたとき、私は

「日本人はドタバタ喜劇を質の低いものだと思っているからなんじゃないか。実は自分たちの観ていたドタバタ喜劇が質の低いものだったに過ぎなくて、世界にはこういう、質の高いドタバタ喜劇だってあるんだ」

と答えたと記憶している。

 

そのとき書いていた『ビストロ・クロニーク』の内容を私は大幅に改訂し、まだ理想には遠い出来だったがある程度の手応えを得、さらに次の『ぴかれすく』で、自分なりのドタバタ喜劇の形を確立させられたと思う。今のところのその成果は今年4月の『ウサギと幽霊』だが、さて、今回の『ペットハウス』、サスペンスとドタバタ喜劇の結合という試みの成果はどうだろうか? 

 

稽古、うちのユニット重鎮に稽古成果を見せられるぞと思ったらあにはからんやgdgdな出来だった(笑)。

 

返せば返すほど空回り。こういう日もあるか。私も、やっと完本したラストスパート展開に、読み合わせで不自然な部分あることに気づいてダア。また改稿しなきゃ、と落ち込む。

 

まあ、もう演劇界に関わって長いので、こういう短期間の上り下がりには驚かなくなっている。むしろ、一直線に何ら支障なく進んでいくのが怖い。そういうときは大抵、大きなトラブルを見逃しているものである。

 

案外安定していたのが立花伸一さんの役「添島」で、ひと言で言えば「人をイラつかせる役」なのであるが、この役は台本上で動かしていても快感だった。作品には、小説であれ映画であれ、そして演劇では必ずと言っていいほど、“この人物の存在がその作品を唯一無二のものにしている”、その作品の“キモ”と呼ぶべき登場人物がいるものだが、まぎれもなく、立花さんの添島はこの作品のキモ、であろう。

 

稽古終わって島さんたちと軽く飲み、帰宅して、もう一度台本に目を通す。

 

 

(撮影・長谷川智紀)

 

☆唐沢俊一ユニット“b”12月公演『ペットハウス』12月6日(水)〜10日(日)於参宮橋トランスミッション。ただいま予約受付中!

http://stage.corich.jp/stage/87722

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